巷では
「米ドル保険の予定利率が上がったので、将来に向けて通過分散しながら資産形成しましょう!」
みたいなセールストークを乱れ打ちしている保険屋をよく見かける。
解約返礼率表を見ると、将来130%!すげー!みたいに見えるかもしれないが、ちょっと待てと言いたい。
確かに最近米ドル保険の利率は上がっている。
でも、米ドル預金の利率も当然上がってるんです!
ソニー銀行の米ドルの外貨定期預金は1年もので5.01%ある。
外貨預金は単純に預けた金額の5.01%の利息がつくので、税金抜きにして考えると、1年後には預けた金額の105.01%になっているということだ。
一方、保険屋が全力で勧めてくるドル建て保険は1年後に解約すると、思いっきり元本割れ!
保険はあくまで保険なのでこれは当然である。
冷静に考えると、将来の資産形成をわざわざ生命保険を使ってやる意味はないのだ。
むしろ、生命保険を使うことで損している。
死亡保障あるからいいでしょ?
みたいなことを言う人がいるが、わざわざ貯蓄と保障を一緒にする必要はない。
貯蓄と生命保険は別々に商品を選んだ方が圧倒的にコストが安く、パフォーマンスも良い。
何度も言うが、資産形成に生命保険を使うことは非常に非効率である。
もしこれが最も良い手段であるなら、世の中の金持ちは生命保険で資産運用しているはずだ。
でも残念ながらそんな金持ちは一人もいないのが現実である。
外貨を持つことは良いことだと思うので、それなら外貨預金でも全然いいと思う。
詳しいことは割愛するが、税制面も含めて考えると外貨建てMMFは更に効率が良い。
世の中には色々な金融商品があるので、目的に見合った商品を選択しよう。
絶対的に言えることは、生命保険はあくまで保障を持つための商品だということだ。