これは一冊の書名ですが、何とも魅力的書名と思いませんか。

だって、ビットコインは2019年現在革命進行中真っ盛りの最新鋭技術です。近い将来世の中から現金通貨が無くなってしまうかも知れないという革命です。対してチグリス川は皆さんご存知人類文明発祥の地の一つアラビア半島砂漠を流れるチグリスユーフラテス川。それはエジプトナイル川、インドインダス川ガンジス川、中国揚子江と共に人類文明発祥の地です。

その古くから人類を育てて来た大河を、最先端技術のビットコインが漂っている。漂うとは、頼りなく、浮きつ沈みつしながら流されている状態です。まだ確固としたものになりきれないでいるビットコインをよく象徴しています。

この書名に引かれて図書館から借りて目次を見たり、中をパラパラ見てもいくら探してもチグリス川は出てこない。索引は無い。がっかりして読むのをやめました。

この本はぶ厚い翻訳書で、中身は難しいビットコインの理論書のようでしたが、チグリス川が出てこないので興味が無くなり図書館に返却しました。

 

嘉義市の南郊外に自動車道路を横切って北回帰線が通っている。言わずと知れた北緯23。5度線だ。道路の脇にモニュメント記念碑が立ち、記念館の建物があり、観光客が中に入り解説を聞ける。

この線を南に一歩越えれば熱帯地方で台南市へ向かい、北へ一歩越えれば温帯地方で台中市、台北市へ向かう。したがってこの線にまたがって立てば体が、真二つに分かれて右が熱帯と左が温帯になる。と言ってももちろん理屈の上の話で、またがって立っても痛くも痒くもありませんが。

私が住んでるのはここから北へ10キロぐらいの嘉義市中心部だから、温帯地方です。

 

 

 

 

日本京都市の図書館は沢山の本を無償で読めるので大好きです。おまけに静かで、空調もベストに管理されているので暑さ寒さも問題ない。台湾も1945年まで日本が統治していたので図書館が各都市にあります。

嘉義市の図書館は、私の居住自宅から徒歩10分で散歩がてらに行け便利です。緑の多い静かな公園の一角にあり空調も机椅子も問題なし。

問題は、日本語の本が1冊しかないことです。当たり前ですが、台湾の国語は中国語で、全て漢字です。新聞も本も漢字です。でも幸いなことに中国大陸の簡体漢字と違って画数の多い繁体字なので、日本人にとっては読みやすいことです。だから大陸の新聞は読めなくとも、台湾の新聞は、日本人には少しは分かるのです。発音は分かりませんが。

さて、1冊の日本語の本は「文藝春秋」です。ただこれは嘉義市の話で他の都市は知りません。毎月最新の文藝春秋を読めるのは有難い事です。私はインターネットで毎朝夕日本の朝日新聞は読んでるのですが、台湾にいる限り日本の活字本を読むのはここだけです。

同居する妻は家で日本語を喋ってくれるのですが、TVも全て中国語なので、台湾にいる限り日本語に接するのは自宅のiPadで見る朝日新聞と図書館の文藝春秋と妻との会話だけです。妻の日本語の発音は中国語の巻き舌と強弱、髙低の影響を受けて時々意味がわかりません。聴きとれないのです。それで、妻は私の耳が悪いと言い、私はそっちの発音が悪いと言い、喧嘩になります。妻は私に補聴器をつけろと言い、私も多少の難聴は自覚しているものの、まだそこまではしません。