前回の続きです。
推定2200ケースから抽出された10シリ。
少シリだけど、ロウキらミラクル枠は一桁シリアルが当たり前となった昨今
ぬか喜びで終わることも少なくないこの10シリ。
しかしここで現れたのは~
想定外にもほどがあるこのお方~
久々の大当たりきた~!!!!!!!
Sterling×2box開封で例えれば(しつこい)
マグリフ、スモルツ、ホセラミレス、
からのデラクルーズ、くらいの気分です
もとい、早くも週間ベースボール表紙を飾った武内さん、ご降臨です
「インコースのコントロールなら負けない」という世の左腕が一度は言ってみたいセリフ(てかそれが出来れば苦労しねえよ的なセリフ)ナンバーワンをこともなげに語る武内さん。
そうですねー、最高に旬なピッチャーを引けたことを素直に喜びつつ、
しかしカードを開けてるコイコイ的に彼をどう見るべきか。
「ルーキーの春の初サイン」というのはもうカードファンからすれば愛でるべき恒例行事なのですが、長年開けてると「あの頃は夢見たけど結局・・・」という選手が多い世界でもあります。
特に大卒・社会人卒の投手はそのピークをアマ時代に既に迎えてる=プロを下り坂で迎える選手も多く、ざっくりイメージとして、大卒・社会人の目玉ルーキー(ドラ3くらいまで?)は
パターン① 50%:アマ時代で力を使い切り、プロ入り後はケガ・不調で高い期待値には応えられずに終わる。
パターン② 25%:即戦力の期待には応えられずも、徐々にアマ時代の消耗が回復し20代後半~30歳前後に一定の成果を出す。
パターン③ 10%:1年目は期待通りの成績(ローテで10勝とか)を挙げるも、その後金属疲労が顕在化し鳴かず飛ばず。
パターン④ 10%:1年目から活躍し、その後も波はあるが長い間活躍する。但し初期のインパクトを超えることはない。
パターン⑤ 5%:長い間高いレベルで活躍。且つ、MVP/沢村賞/メジャーで2桁/クラスの活躍をキャリア中盤で達成する。
という感じです。
最後の「5%」こそ上原、西口、黒田、川上、かつての野茂といった方々になるのですが、やっぱり「5%」に至る一つの傾向として「中学・高校でフル回転してない」つまり「活躍する余力がある」という要因はあると思います。中学は軟式だったり、高校は控え投手だったり、強豪校でなかったり、強豪校のエースでもケガで丸1年棒に振ってる、とかですね。
今年の東都7人衆の壊滅ぶりを見るに、この傾向の確からしさは更に肉付けされた感もあり、中学軟式→高校1年は野手→2年春から投手→2年秋からエース、の武内さんは間違いなくポジティブな球歴だと思います。ちなみに投げ方的に大隣が1年目から活躍してたらこんな感じだったんだろうな、と思いながら見てます。
物凄く贅沢なことを言えば三振の少なさは気になりますが、上原のフォークも川上のカットボールも黒田のフロントドア/バックドアもプロに入ってから身について後に彼らの代名詞になった球種ですし、身に着けた時期もキャリアの初期・中期・後期と色んなパターンがありますので、三振を取れる変化球をこれから身に着ける可能性はいくらでもあるのかな~と思います。
何より我らが西口以来久々の西武×大卒有望株
なので、ほんとに引きたかったバイバック西口の代わりに現れた、なんて思ったり。
期待してみていこうと思います