阪神9連敗。
早くも漂う、いや既にずっぽり覆いつくされているかのような暗雲。
とかなんとか、ありがちな焦燥感を煽る書き出しをしてすぐに自分の本心に気づくのですが、「別に今年勝てなかったら勝てなかったでしょうがない」長年のファンなら内心みなそう思ってると思います。「今年も勝てたらすごいなー。黄金時代が来たらいいなー」くらいには思ってますが、黄金時代を切に願い続けるような方はとっくの昔に阪神を見捨ててるはずです。笑
世の大多数が体現する「中庸」「高望みしない」「期待しない」「当たればラッキー」「平和が一番」を学ぶ最適な教科書タイガース。今年もまた多くの人々になんだかんだ人生で最も頼りになる価値観を教えてくれることでしょう。
ただ今年もし負けが込んできた時、不機嫌になったO田監督がちょっと不適切なことをしてしまった、、としても見逃してあげてくれー、とは切に願っています
最近おじいちゃんにも容赦ない方が目立ちますからね～。S口さんとかをねー、いちいち燃やすなと。笑
さて、そんな時流にこちらが発売。
いよいよ封入されてる世代のレンジが凄いことになってきました。
⚾ EPOCH 日本プロ野球OBクラブ オフィシャルカード ホログラフィカ 2023 【製品情報】 | Trading Card Journal
ここ数年は王さんをお内裏様、大魔神・由伸・黒田を小シリ3人官女に据える構成が定番化。
「お雛様は？」と問われれば、それこそが限定封入のコンボサイン！
結構組み合わせの発表を楽しみにしており、特に1枚画のコンボサインは毎回見事な出来映え
今回はロッテファン垂涎の1枚が実現。この辺に6桁の値を付けるリッチなロッテファンが全国に1人2人いればとも思うのですが、先の吉見－谷繁コンボと同様、どうもカード市場でおらがチームへのファンパワーが弱まっている気がするのが寂しいんですよねー。
10年くらい前までは間違いなく広島・中日・西武・ロッテファンの熱量がカード界をけん引してたのですが、今はルーキー高騰を狙うヤングなトレンドに完全に飲まれちゃいましたね～。しかしエポックさんにはコイコイの望む組み合わせが実現するまで懲りずにコンボサイン作り続けてほしいと思います。どうかどうか。
今回どうしても入手したかった１枚がこちら。
心のエース斎藤雅樹。
時は1996年4月5日。
伝説の3年連続開幕戦完封勝利の写真。
ついに、ついにこれをカードにしてくれたか
しかし真に驚くべきはそう、シリアルナンバーが4/5
つまり最近コイコイ勝手にマイブーム・日付ジャーナンなのです！
今振り返れば斎藤雅樹の「最後の全盛期」であった1996年。
この年はあの落合博満も巨人の4番として君臨し「打率.301 21本 86打点」という43歳とは思えない好成績をたたき出し、しかしこちらも翌年ついに落日を迎えました。
80年代から球界に君臨する両雄に圧倒されつつ、年末には若かりしイチローと松井が揃ってMVPを獲得した1996年。
実はコイコイが開幕から最後までプロ野球をしっかり見た最初の年だったのですが、めちゃくちゃ贅沢な年でしたよね。
新旧の役者がここまで立派な成績を並べ合った年は他にないんじゃないでしょうか。
（王さんノムさん引退してから原さん落合が登場したし、イチが衰え松井が引退した直後に大谷は登場したし、などなど）
パリーグでは我らがエース西口文也が16勝を挙げ台頭。翌97年にはMVPを獲得し、斎藤雅樹と入れ替わるかのように一気に時代のエースに。その後98年に高橋由伸と川上憲伸（と坪井）、99年に松坂と上原（と福留と岩瀬、実は球児も）と、まさに2010年代半ばまで長きにわたり球界の中心に君臨する選手たちの躍動が始まるわけですが、その直前1996年に最強投手としての斎藤雅樹や依然として貫禄凄まじい落合博満をリアルタイムで見れたのがなんとなくプロ野球の歴史・奥行きを感じながら楽しんでこられた理由の一つなんじゃないかなーと思います。
そんな奇跡の日の動画もいつでも見れるという、便利な世の中ですね。
1996年4月5日 巨人－阪神 開幕戦 【6/6：８回裏～試合終了まで】 (youtube.com)
日テレ地上波中継の主題歌はSMAP「はだかの王様」。
SMAPもちょうど覚醒前夜。森くん含む6人体制最後の曲となった「はだかの王様」を経て、5人体制になった「青いイナズマ」からシングルチャートを大賑わいさせる年が続きます。
SMAP | ディスコグラフィー | ビクターエンタテインメント (jvcmusic.co.jp)
「1,068円？」
はい、もちろん消費税3%計算でちょうど税込1,000円になる価格です。
SMAPもまた2016年12月に解散するわけですが、つくづく1996年から2010年代半ばまでの時代というのは、音楽も野球もテレビもエンタメも、中心が変わらない、とまでは言いませんが、控えめに言っても彼ら彼女らが大きな存在感を放ちそれが永遠に続くんじゃないかなーと思っていられた時代でしたね。しみじみ
しかし皆さん示し合わせたかのように一気にシーンから去り、令和というなんとなく軸足の定まらない時代が始まった、そんな印象です。