手術翌日

朝にやはりPICUから一般病棟に移ると言われ、付き添いの準備をしていそいそと病院へ向かった。

今回は何日泊まることになるのか。

そもそも術後に目を覚ましたところを見ていなかったので、どんな様子なんだろうか。

色んな不安でドキドキ。

到着すると金魚はすぐ一般病棟へ移された。

今回は二人部屋だった。

酸素投与は止んでいたが、顔も手もパンパンに浮腫んでいた。点滴のルートを取っていた右手は特にパンパン

不機嫌そうな顔だなと思った。

そして途端にギャー！！！と怒り狂う。

抱っこしてゆらゆらすると泣き止むが、置くとギャン泣き。

抱っこするにはドレーンの玉とモニターのコードに気をつけて、さらに開胸後なので横抱きのみ。

ま、この頃の金魚は首の据わりがまだ不完全だったんですが。

二人部屋なので隣が気になる。

地獄の始まり

昼前からずっと抱っこしてて、15時頃に少し深めに寝入ってくれて下ろせたもののその時点で既に腕がパンパンで腰も痛い。

言うなれば７キロの新生児を抱いているようなもの……

二人部屋と言っても個室にベッドを２台置いているような感じで、簡易ベッドを広げる場所もなかったんじゃないかという狭さ。

過酷になる予感しかせず、うちひしがれていると１時間ほどで起きてまたギャン泣き。

それからは旦那が面会に来るまでずっと抱っこ。

旦那がいる間に夕飯を済ませ、１時間制限の面会が終わるとまたずーっと抱っこ。

腕が千切れるかと思った。

たぶん痛いんだろうし、術後の水分制限でお腹も空いたままだし何もかも嫌なんだろうな。

とにかく抱っこしてないとギャン泣き。

ゆらゆらしてると寝るから、寝てからも15分くらい頑張って揺すって下ろしてみるがギャン泣き。

夜中もずっとそうしてて、泣くとモニターの数値が下がってアラームが鳴ったり泣き声が響いたりするから看護師が見かねて何度か様子を見に来てくれて、２時半頃に眠くなる座薬(名前がわからない)を入れてくれた。

そもそも22時頃に一度トリクロを飲ませていた。

が、一度は寝付くもののやはり下ろすと泣き、３時頃までずっと抱っこしていた。

眠いし腕も痛すぎるしうるさくて隣の方にも迷惑だし(幸い隣の赤ちゃんはつられ泣きしなかった)心はほとんど折れていたが、ここで看護師が再びやってきて金魚を朝まで預かると言ってくれた。

付き添いはまだ続くし、この調子では体がもたなかろうと。

お言葉に甘えてベッドで１人悠々と休むことにした。

部屋の外から絶えず金魚の泣き声が聞こえていたし心配も大いにあったが、疲労のためかすぐに落ちて泥のように眠った。

朝、目が覚めても金魚が戻ってくる気配がなかったのでぱぱっと朝食をかっ込んでからナースステーションへ。

看護師に声をかけると、「金魚くんさっき寝たんですよ～」と。

預かった後も全然泣きやまなかったらしい。

６時頃にトリクロを飲ませ、それでも泣き続け、疲れてかやっと寝たのは７時だったそうだ。

私が起きたならと部屋に連れてきてくれたが、寝ているところを移動させられまたもギャン泣き。

腕は一晩明けてもかなりだるかったが抱っこして15分くらいで寝た。

トリクロ→座薬→トリクロと夜～朝までのコンボのおかげか、さすがにベッドに下ろしても寝てくれた。

付き添い初日は長い長い１日だった。

計10時間以上は抱っこしてた。腕が死ぬ。

次回は付き添い２日目から退院までいきたいな。