仕事を終え、帰路につく。
一人ぼっちのお家に帰ることはとっても苦手。
必然的に、officeを出る時間は遅くなる。
officeに一人で残る時間は嫌いじゃない。
むしろ昼間のカオスから解放され、心地よい。
かといって、赤ちゃんのことを想うと無理もいけない。
一刻も早く横になりたいのも事実。
8時がリミット。
そう自分の中で決めた。
地下鉄までの地下通路が閉められる時間。
四ッ谷のお家に帰る。
健太郎さんが飲んだコーヒーカップがあって、
健太郎さんの洗濯物が干してあって、
健太郎さんの匂いがする。
心に穴があいたみたい。
水をのむのもめんどう。
ただ、ベッドに横たわる。
赤ちゃん、ごめんね。
今日は。
無理。
ママは淋しさで死ねる人なの。
今日だけはごめんね。
