2022年某月某日
実家は年老いた父と母が二人で住んでいる。
隣家とは隣家のおばあちゃんが生きていたころは密に行き来があったのだが
おばあちゃんが亡くなってからは全く行き来がない。
おばあちゃんが亡くなったことも近所では誰も知らなかったほど
周りと息子夫婦は交際が全くなくなっていた。
おばあちゃんが入院していた病院で息子にあった近所の人が
挨拶をするとコソコソと隠れた、と噂になっていたくらい。
世代交代が進み、古き良き(?)田舎の親密さも今は昔。
実家での出来事は、一言でいえば何者かに
「脅された」ような気分のことが多かった。
それが全て関係あるかと言われればわからない。
ただ、普通ではあまり経験しないことなので記しておきたいと思う。
母は癌を患い、身体が弱いので病院通いが欠かせない。
その病院からの帰り気分が悪くなってしまいようよう家にたどり着いたとき
家の前に黒い大きなバンが停まっていた。
家の前の道はとても細いので入るのは大変だったと思う。
説明が難しいのだが、想像するにあのような形に停めるのは
隣家の庭に入らなければ無理かもしれない。
あ、バンが停まっている、そう思った瞬間、
運転席から浅黒い肌に黒いサングラス、黒い上着を着た男が
運転席から腕を出し、こちらをひと睨みした後、風のように速やかにに去って行った。
意味もなく脅された感が強く、怒りが湧いた。
別の日には細い道を通っていたら外国人の男性がおり、
急に持っていた釣りの道具を投げ捨て、脅すように道の真ん中に
デンと座り、睨んできた。サングラス等はしていなかった。
知らぬふりで通ったが、彼の行動は謎だ。
ただ、前述のバンの行動と酷似している。
睨んで脅す。