例えばライドシェアなど新しい移動手段について

鉛筆小池質問

 次に、多様な移動手段の活用について、お伺いします。

昨今、テレビ等でもよく報道されていますが、全国で運転手不足等を理由とした、路線バスの減便や、路線廃止が行われ、昨年秋ごろには、本市と同じ京阪バスが走る、沿線市の寝屋川市や、門真市、守口市でも、路線廃止が行われることが、京阪バスから公表されました。

 このように、公共交通が撤退した地域や、公共交通空白地の一部では、デジタル技術を用いたオンデマンド交通や、自動運転など、新たな移動手段が導入されており、さらに、ライドシェア解禁を見据えた導入検討の動きなどが、全国で活発化してきております。

 一方、本市の現状としては、総合交通計画に示すように、電車やバス路線による公共交通人口カバー率が73.3%と高く、一見、公共交通が充実している都市ともとれますが、バスの減便については、既に行われているなど、市民感覚では決して満足しているとは言えない状況だと感じています。

 また、人口減少と少子高齢化の進行、コロナ禍による生活様式の変化、さらには、いわゆる、2024年問題といわれる、今年4月からの労務管理の厳格化などにより、今後、本市においても、公共交通を取り巻く状況は大変厳しくなり、バス路線の廃止が行われるのではないか、と危惧しています。

 このような状況のなか、既存公共交通の維持・確保に加え、中長期的な視野も併せ持った、新たな移動手段を導入することについて、どのように考え、総合交通計画の改訂に取り組まれるのか、お伺いします。

 (633文字)

 

 

マイク市長答弁

 議員ご指摘の通り、本市の公共交通の現状は、人口カバー率では高いものの、市民感覚では満足とは言えない状況であると認識しています。

 また、昨今の社会情勢や公共交通が置かれている現状を鑑みると、近い将来、本市においてもバスなど公共交通のサービス水準低下を懸念しており、持続可能な公共交通を維持・確保するためには、市民、企業、交通事業者及び、行政、それぞれが、力を合わせて既存公共交通の利用促進に取り組んでいくことが重要と考えております。

 そのような考えのもと、バス路線の廃止などにより、関連地域で課題が生じた際に、機動的に交通施策を講じることができるよう、新たな移動手段の活用やライドシェア解禁の動向についても注視・研究していくとともに、来年度改訂予定の「枚方市総合交通計画」では、安全で利便性の高いまちをはじめ、総合計画に掲げる本市がめざすべきまちの将来像の実現に向けて、公共交通を中心とした、総合的な交通環境整備の方向性をお示しする考えです。

 

 

鉛筆小池要望

 人口減少、少子高齢化の進行により、今後、公共交通の需要が減少していきます。税収の減少や、社会保障費の増大が見込まれ、公共交通を取り巻く環境は、より一層、厳しくなっていきます。

 一方、高齢者などの運転免許証の返納などにより、運転しない人が増え、行動の制約を受けやすくなり、公共交通の需要は高まっていきます。

 新たな移動手段の活用や、ライドシェア解禁等を視野に入れ、将来の人口規模、構成に応じた 施策展開を考え、中長期的な視点で、多様な移動手段の活用に取り組んでいただくよう要望します。