一人一台端末の更新について

鉛筆小池質問

次に、1人1台端末の更新について、お伺いします。

現在、端末更新に向けて、これまでの成果と課題を分析したり、意見聴取会での議論を行うなど、準備を進めていると認識しています。

また、先日、国から端末更新に関する資料が送付されたと聞いています。

端末更新の際には、端末の処理能力や価格等を勘案しながら、本市のめざす子ども像を実現することが重要だと考えますが、今回の端末選定において、本市として重点を置いている点について、お伺いします。

 

 

マイク教育長答弁

次に、「1人1台端末の更新について」お答えします。端末更新の際には、議員お示しのように、学校現場の端末の活用状況などを勘案し、端末の処理能力や値段等を検討することが重要と考えております。この点、本市の活用状況については、学校内で、1人1台端末を活用して、インターネット閲覧による調べ学習やグループによる共同編集は日常的に行っており、それだけにとどまらず、子どもたち自身が学んだことを文字で表すことだけでなく動画や音楽といった高度な操作を必要とする方法で表現している事例が数多くあります。また、一人ひとりの端末からオンラインで外国の学校とつながり自己紹介や学校紹介などの交流を行う取り組みを実施している学校もあります。さらに、学校外では、LTE通信を可能とすることで、端末を文房具として、そして家庭でも日々の学びにシームレスに活用しており、例えば、家庭学習でAIドリルに取り組んでいる子どももおります。この結果、令和5年度全国学力・学習状況調査に係る学校質問紙の回答結果集計では、1人1台端末を家庭へ持ち帰って週3日以上活用している児童・生徒の割合が、小学校・中学校ともに100%となっています。これらの状況を踏まえれば、現在iPadをLTE通信により導入しており、「個別最適な学び」と「協働的な学び」を一体的に充実させるための取組を後退させないように、また、子どもたちが様々な可能性に挑戦することをサポートできる端末であることが重要だと認識しております。また、ネクスト・ギガ・リプレイス意見聴取会では、次期端末が活用される令和7年度から令和12年度の子ども達の姿や、それを踏まえた教育の在り方を想定しながら、そうした将来に求められる端末の在り方についてご議論をいただいているところです。

今後、意見聴取会からいただくご意見や、議員ご指摘の端末の処理能力や価格やランニングコスト等を総合的に勘案しながら、子どもたちの未来への可能性を最大限に伸ばす教育の充実をめざし、次期端末更新の準備を進めてまいります。

 

 

鉛筆小池要望

本市では、1人1台端末の活用率が全国平均より20~30ポイント高い結果との報告を受けています。

また、端末の活用内容に関しても、インターネット閲覧のみにとどまらず、子どもたちがオンラインで他の学校とつながって交流したり、動画や音楽制作で成果物を作成したりするなど、より高度な教育実践が行われているとの答弁がありました。

端末については、支出をできるだけ低く抑えようと思えば、国の示す最低基準のスペックの機種で十分な訳です。

しかし、本市でこれまで取り組んできたより高度な教育を続けていこうと思えば、高性能のスペックが必要であり、機種も限られることから、費用も国の補助上限を大きく超え、市単費の支出が大きく膨らむことが予想されます。

枚方市の子どもたちの教育の充実につながるのであれば、一定の費用負担は許容できますが、かといって費用対効果を無視する訳にはいきません。

次期端末の選定に当たっては、枚方市の特色をしっかりと出して、子どもたちの教育を一層充実させるための環境構築はもちろんですが、費用対効果についてもしっかりとお示しいただきながら、進めていただきますよう要望します。