伊野波は鍼が好き
こんにちはトリガーの小池です。
明日はまさに絶対に負けられない戦いとなりましたね!
このブラジルW杯における日本のターニングポイントになりそうです。
今日は元チームメイトでもあった伊野波雅彦選手が
W杯出場を決めた翌日に、当院お越し頂いた時のエピソードをご紹介します。
伊野波雅彦選手(以降イノ)は2008年から2011年の間に鹿島アントラーズで共に過ごした仲です。
彼はサッカーに対して真面目で何よりも身体能力はチームNo.1
いやいや、日本代表でもNo.1なのでは?と
常々思っていました。
ある試合ではゴール前で守備をしていてカウンターになると
凄い早さでピッチの真ん中まで駆け上がる。
スルーパスがサイドに出ると、それに反応して更に加速!
え!?
もう一段ギア上がるの?
って驚いた記憶があります。
さて、そんなイノですが
スプリンターに多い怪我のひとつで
肉離れを時々しています。
肉離れは初期治療がとても大切で、放置しておくと、
瘢痕治癒(はんこんちゆ)という形で筋肉の中に『しこり』が出来てしまいます。
ハムストのどの部位でしこりが形成されるかによりますが、
脚が挙げにくくなったり、挙げると痛みが出るようになってしまいます。
今回も小さなしこりを潰して欲しいとのオーダー。
万が一しこりが出来てしまった場合、僕は
患部に対して、超音波、アイスマッサージ、しこりを潰すマッサージ、色々ある中で鍼治療を選択することが多いです。
ただ刺すのではなく、鍼をしこりに当てて、一方方向にのみに回旋させていきます。
回旋させていくと、ある程度のところで、鍼が回らなくなります。
(瘢痕組織が鍼に絡み付いたからだとイメージしています。)
そこで一気に抜鍼します。
ブチブチ、プチプチっという感触と
時々、鍼先ににょろにょろっと白い糸の様な付着物。
恐らくは瘢痕組織の繊維なのかな?
僕はこの技術をそう教わりましたが。。。
この治療をすると、瘢痕組織を破壊出来るのか、硬かったしこりも消失しています。
イノも同じようにこれでコンディションを整えています。
治療後にストレッチで確認してもらうと
『うん!無い!消えた!やっぱり鍼は良いね!』
とご満悦の様子。この瞬間は治療家として何よりも嬉しい時間です。
いよいよ明日は決戦!
彼の出番があれば、『あの加速』をどうぞお見逃し無く!
ガンバレ日本!
ガンバレ伊野波!