こんにちは、ネギ参謀です!

いつもご愛顧いただきありがとうございます。

 

私達がネギ栽培について語る時、必ずと言ってよいほどお奨めする肥料があります。

それが『マインマグC』です。

ネギ参謀通信を読んでいる方なら、一度は耳にしたことがあると思います。

 

「ネギ栽培がうまくいかない」

「肥料が色々あり過ぎて、何がベストなのか分からない」

という方にはもちろん、むしろ、ネギを作る全ての方にお奨めしたいとすら思っているこちらの肥料。

 

なぜ私達がここまで熱を込めてお奨めするのか、

ネギに使うとしたら、いつ、どのように使えば良いのか・・・

今回は徹底解説していきたいと思います!

 

なお、マインマグCは当店以外でも買うことができます。興味を持ってくださったものの、

「こいけやには遠くて行けない・・・」という方は、お近くの農業資材店でお問い合わせしてみてください。

 

また、近くの資材店でもお取り扱いがなかった場合は、当店のオンラインショップでもご購入できます。

送料がかかってしまいますが、こちらもご検討頂ければと存じます。

ネギ参謀オンラインショップ

 

今回のネギ参謀通信をきっかけに、ネギの収量アップにつながれば幸いです。

 

 

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目次

1. そもそもミネラルとは

2. マインマグCの効果とは

3. 他のミネラル肥料との違い

4. お奨めの使用タイミング

 

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1. そもそもミネラルとは

この章は言葉の解説になりますので、

不要な方は、次章『2. マインマグCの効果とは』に飛んでください。

 

ここでお話するミネラルとは、肥料の3要素(窒素・リン酸・加里)以外の肥料分(苦土・ケイ酸・鉄など)を指します。

ミネラルには様々な効果があり、大きく2つのグループに分けられます。

※兼任しているミネラルもあります。

 

■防御系ミネラル:主に植物の身体の骨格や外壁(セルロース)作りに関わるミネラル

苦土・鉄・ケイ酸・ホウ素・マンガン・銅・石灰・塩素など

 

■促進系ミネラル:主に植物の細胞(タンパク質)作りに関わるミネラル

苦土・鉄・マンガン・銅・亜鉛、モリブデンなど

 

マインマグCには両方のグループのミネラルが豊富に含まれています。

【マインマグCに含まれるミネラルと効果】

 

 

2. マインマグCの効果とは

マインマグCは、苦土やケイ酸を中心とした、様々なミネラルが含まれています。

 

具体的にどのような効果があるのかというと…

・根張り促進

・生育促進 

・耐病性向上

・害虫の被害軽減

・環境ストレスに強くする

・根腐れ防止(鉄による)

・倒伏軽減 などなど…

挙げるとキリがありません。

 

要するに、1種類の肥料で様々な効果が期待できる

『ひと粒で何度もおいしい肥料』

ということができます。

 

 

3. 他のミネラル肥料との違い

「他にも、似たような肥料があるじゃないか」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、マインマグCは以下の3点において、他では類を見ないほど優れていると言えます。

 

■ミネラルの種類が多い

分析すると、保証票や下の図に記載されているよりも多種類のミネラルが含まれています。

 

【マインマグCに含まれるミネラルと効果】

 

■吸収が良い

通常、ケイ酸は分子が大きすぎて水に溶けないため、ネギはほとんど吸収することができません。しかし、マインマグCは、原料を何回も焼いて砕くことで、ケイ酸が土壌中で小さな分子になるよう加工しています。そのため、ケイ酸肥料として一般的な『ケイカル』などに比べて2倍以上水に溶けやすくなっています。

 

 

更に、苦土を始めとしたその他のミネラルは、『ク溶性』(=本来根が出す酸(根酸)では溶けづらい性質)であるものの、マインマグCの『ク溶性』の各種ミネラルは、根酸の力でも溶けやすい性質となっております。

 

そのため、【雨などで流亡してしまうことが少ない】という本来の『ク溶性』が持つ性質と【吸収されやすい】という、相反する両方の性質を備えている、珍しい肥料となります。

 

■効果が長い

土質によるものの、3ヶ月以上効果が続きます。

砂地(保肥力が弱い土)で約3ヶ月、保肥力が上がるほど肥効は長くなり、最大6ヶ月程度効くと考えられています。

 

確かに、他のミネラル肥料でも、含まれる種類が多い物、キレート化によって吸収効率が高いものがあります。しかし、

 

含有ミネラルの種類が豊富 × 吸収効率の良さ × 効果の長さ

 

この3つを全て備えているミネラル肥料は、他にないのではないかと思います。

 

 

4. お奨めの使用タイミングと量

マインマグCの効果は最低3ヶ月です。

使用するタイミングは、『この3ヶ月をどこに効かせるか』を考えるとわかりやすいと思います。

目的別に3パターンご紹介します。

 

◎使用量(全パターン共通)

3袋(45kg)/反

ネギが太くなり過ぎるのが心配な方は、1~2袋(15~30kg)/反で様子を見てください。

 

 

①     『初夏~夏に出荷したい』

スムーズな活着でロケットスタート!

 

◎使用時期:定植時

定植してから3か月間効かせることで、活着までの弱い時期を乗り越え、ロケットスタートで早く収穫する目的で使用するパターンです。

 

◎こんな方に

・温暖地の12月-3月定植、または高冷地の4月定植などの作型で、初夏~夏に早出ししたい方。

・定植間もない頃、湿害(根腐れ)で消えてしまうことを防ぎたい方。

 

②     『夏場の病害虫に悩まされたくない』

抵抗力を上げて病害虫リスクを軽減!

 

◎使用時期:梅雨前

湿害による根腐れ、白絹病やべと病などの様々な病気、アザミウマやハモグリバエなどの害虫、高温・乾燥など…梅雨~夏には様々なリスクがあります。

ミネラルによってネギの抵抗力を上げ、病害虫リスクの軽減を狙うパターンです。

※農薬による防除も合わせて行ってください。

 

◎こんな方に

・無事に夏を越して、1本でも多くネギを収穫したい(歩留まりを上げたい)方。

・梅雨入りすると途端にネギの調子が悪くなる方。

 

③     『11月-4月収穫(秋冬どり・春どり)のネギで、L以上を中心に作りたい』

秋雨や台風を乗り越え、良い出来に仕上げる!

 

◎使用時期:8月下旬

秋冬どり、春どりネギにおいて「秋雨や台風を乗り越える」、「良い出来に仕上げる」という目的で、使用するパターンです。

 

近年、9月-10月まで、長期間、雨が続く事が多くなっております。

そうなると、予定通りに施肥や防除に入れなくなってしまいます。病害虫防除や追肥をしなければ、仕上げが間に合わない時期にもかかわらずです。

 

そんな時のために、8月下旬頃にマインマグCを施肥しておきます。防除や追肥の代わりに、マインマグCがネギを守りながら生長するのを助けてくれます。

また、マインマグCが入っている事で、9-10月の台風に対しても強くなり、仮に倒伏してしまったとしても、その後の回復が早くなります。

 

◎こんな方に

・秋冬~春どりで、L以上の規格のネギを中心に作りたい方。

・近年の長雨や台風の対策に課題を感じている方。

 

なお、当社の「ネギ施肥・防除カレンダー」の秋冬ネギ栽培では、③「8月下旬の使用」を推奨しております。理由は3つあります。

 

■①と②の使用時期においても非常にお奨めではあるものの、それぞれ、他の肥料でも代用可能なため。

■③の目的で代用できる肥料が少ないため。

■①~③全ての時期にマインマグCを連用してしまうと、成分が偏ることが考えられるため。

 

ただし時々、「生育が良すぎて太り過ぎてしまった…」「窒素切れが早まってしまった…」という方もいらっしゃいます。状況を見ながら、加減していただくよう、ご注意ください。

 

以上、マインマグCは、ネギ栽培における様々なお困りごとを解決できる、優れた肥料です。

ぜひ、ご自分の状況に合わせて、お使い頂ければと思います。

 

 

※本内容は、できる限りお役に立てるよう記載しておりますが、完璧ではございません。本内容によって不覚にも与えてしまったいかなる損害については、当社では一切の責任を負う事ができません。ご自身の責任とご判断において、ご活用いただければと思います。

 

 

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