(☆最後にお知らせがあります☆)
こんにちは、ネギ参謀です!
今回は、収量に多大な影響をおよぼす【発芽率】をアップするポイントを、簡単にお伝えいたします。
単純に、発芽率10%ダウンは、収量10%ダウンに直結します。
1反100万円の売上だとすると、一瞬で10万円分の売上を左右するほど重要です。
なお、当社は、年間約3万枚、15年間以上、自社でネギ苗栽培を行っており、発芽に関しても研究を重ねております。
発芽率アップのポイントは、一言で言うと「ネギ発芽の4要素」を適切に揃えることです。
■ネギ発芽の4要素とは
「①温度」「②水」「③光」「④酸素」の、4つの要素のことです。
①温度
いくつかの実験によると、「16~20℃」の温度で推移することが、最も発芽率が高まることが分かっております。
そして、発芽までの積算温度は「約100℃」で、芽が出揃います(16℃で約6日、20℃で約5日間)
(それと比べ、10℃や25℃で推移すると、なんと約10%も発芽率が低下してしまうことが分かっております。)
②水
たっぷり必要ですが、後述するように、発芽には「酸素」も必要となるため、「種の上面(覆土の部分)」は、軽く湿っている程度がベストとなります。
③光
ネギは「嫌光性種子」と言って、発芽の時は光を嫌います。
光を当てた「明条件」と、遮断した「暗条件」で比べた試験では、「暗条件」の方が、およそ10%も発芽率が良くなることがわかっております。
④酸素
ネギ播種後の培土中の酸素濃度で、発芽率を比べた試験があります。
それによりますと、ネギの発芽に必要な酸素濃度は他の作物と比べてそれほど高くないものの、濃度が高い方が、ネギの発芽率が高いことがわかっております。
■具体的なポイント
◎覆土・培土
・覆土は、「通気性が高い」ことと、「乾き過ぎないこと」という両方の機能が求められるため、専用の覆土材をご使用ください(当社では『覆土かける』という覆土材)。
・培土は、保水性と通水性のバランスの良い「ピートモス」が主体の物がオススメです。また、「撥水防止剤」が使用されているなど、水をはじかない性質になっていることもポイントです。
◎培土量
少し叩いてしっかり目に詰めた方が良いです。理由は3つあります。
①乾きづらくなる。
②根量が増える。
③丈夫な苗になりやすい。
ただし、ギュウギュウに詰めすぎも、通気性の面から考えると、あまり良くないです。
◎水やりの方法
一般的には、「播種・覆土後」に散水される方が多いですが、前述した通り、ネギの発芽には酸素も必要となるため、当社では「播種前・土詰め後」の散水を推奨しております。
その方が、手間はかかります。しかし、散水量が多少多くなってしまっても大丈夫ですし、発芽が安定します(自社でも、そのように行っています。)
なお、手間や機械の関係で、どうしても覆土後散水をされる場合は、酸素が供給される散水ノズルをご使用されることをおすすめします。水当たりが優しいため、覆土が締まりづらくなります。
(当社では、「ロッキィC02(ネギ育苗用)」を推奨しています。詳しくはコチラまで)
◎発芽器
最も安定した発芽を実現するためには、「発芽器」(「育苗器」や「出芽器」とも呼ばれる)を使用するのがベストです。理由は、「温度設定ができ温度が安定するため」、「光が遮断できるため」、「密閉して乾きづらくできるため」です。
他にも様々な細かいポイントがあるのですが、こちらでは伝えきれない部分が多々あります。
ご興味ある方は、ぜひ、ネギ参謀のご活用をご検討くださいませ!
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