ついに 伊藤匠七段が藤井叡王から奪取しました。
 
伊藤さん おめでとうございます!
 
伊藤叡王は他でも挑戦者に勝ち上がり、藤井さんは叡王の挑戦者に名乗りを挙げ、”100番指し” を目指していただきたいと思います。
 
 
 
最高峰の激闘譜!
 
谷川、羽生 100番指し 達成!!
 
激闘の記録・永久保存版

 
<目次>
谷川vs羽生 熱闘フラッシュ
谷川、羽生 ベスト局
  この一局の意味 谷川浩司
  原点の一局    羽生善治
谷川・羽生 二大天才頂点の戦い 鈴木宏彦
谷川vs羽生 大分析
  序盤編 Cross road 高橋道雄
  中盤編 流線と整合  島 朗
  終盤編 終盤の思想 真部一男
谷川vs羽生 全棋譜
激闘の記録
☆棋戦別棋譜索引
 写真撮影:中野英伴・弦巻勝・奥田裕
 
 
   編者 : 日本将棋連盟書籍
   発行 : 日本将棋連盟
   2000/9/20 初版
 
 
百番指し(ひゃくばんさし)は、プロの将棋において、ある二人の棋士同士あるいは女流棋士同士の公式棋戦での対局数が100局に達することである。
 
2024年4月25日現在の百番指しは、中原誠・米長邦雄、羽生善治・佐藤康光、羽生善治・谷川浩司、大山康晴・升田幸三、大山康晴・二上達也、中原誠・大山康晴、羽生善治・森内俊之、大山康晴・加藤一二三、中原誠・加藤一二三、大山康晴・米長邦雄、米長邦雄・加藤一二三、と女流の清水市代・中井広恵の12組が達成しています。
 
どの組合せもタイトル戦を戦っていますが、一番多いのが 羽生善治・谷川浩司 の組合せで、22戦です。
 
次の達成者は、「藤井聡太・豊島将之」 か 「藤井聡太・伊藤匠」の組合せではないかと思います。
 
その前に、「福間香奈・西山朋佳」組 が達成しそうですが・・・
 
 
<谷川vs羽生 熱闘フラッシュ>
 
冒頭のグラビアは、お二人のタイトル戦が11枚、
 
七冠達成直後の羽生さん、
 
十七世名人の資格を得た谷川さん、
 
どちらも対戦相手は お互いさまです。
 
 
棋譜解説には写真も豊富に使われています。
 
第64期棋聖戦第4局、前日の対局室検分(平成6年7月)

 
第95期棋聖戦 五番勝負第3局の前日検分(6/30)と比べてみましょう。
 
王位戦では検分も有料見学を募集していました。
 
藤井さんはオーバーワークですね。
 
 
<谷川 ベスト局>
 
第44期王将戦七番勝負第7局 千日手指し直し局
 
羽生さんの七冠制覇を阻んだ あの”奥入瀬の決戦” です。
 
(111手)☗1六桂 この手に私(谷川さん)は2分考えている。
 
この手を指せば、羽生さんが投了することは分かっていた。
 
ただ、終局後は報道陣が殺到して・・・
 
2分間、一人だけで、長くそしていろいろな事があったこのシリーズの、余韻に浸っていたかったのである。
 
 
<羽生 ベスト局>
 
谷川さんとの対局、100局の中から一局を選ぶというのはとても難しい・・・
 
自分としては現在の原点になったと考えている将棋がある・・・
 
第3期竜王戦では苦しい戦いを強いられていて三連敗、早くもカド番を迎えたのが本局。
 
第2期竜王戦で初タイトル、翌期の挑戦者が谷川さん、対谷川タイトル戦一勝目の対局です。
 
100局のうち7割強がタイトル戦です。
 
この時点で羽生さんの個人別対局数は、
 
谷川浩司王位  100局
佐藤康光名人   55局
森下卓八段    38局
郷田真隆八段   35局
森内俊之八段   34局
島  朗八段   32局
 
いかに谷川さんとの対局が突出していたか分かります。
 
”家族といるより谷川・羽生ふたりで顔を突き合わせている方が長い・・・”
 
そして・・・現在は 168番まで伸ばしました。
 
そんなお二人の ”激闘譜100番” です。
 
 
藤井さんも伊藤さんも 100番目指して一局づつ積み重ねましょう。