今日(6/2)のNHK杯将棋トーナメント戦は、伊藤匠七段が登場しました。
 
奨励会三段リーグ編入試験時に伊藤匠初段に勝利するも、入会できなかった小山怜央さんのお話です。
 
半生記や自伝を出せる棋士は、限られてるという中で 鈴木大介九段の『将棋と麻雀 頭脳戦の二刀流』をUpしましたが、続いては小山怜央四段です。
 
 
 
アマチュア棋士がプロに勝ち、プロになった話
 
奨励会制度導入後、奨励会への入会経験なくプロになった棋士はいない
 
奨励会に入ることすらできなかったサラリーマンが夢を叶えた道のりを綴る初の著書

 
   著者 : 小山怜央
   発行 : 時事通信社
   2023/12/1 初版
 
 
<目次>
第一章  将棋との出会い~奨励会に挑戦
 プロローグ
 インタビュー① 土橋吉孝さん
第二章  高校入学~東日本大震災
第三章  大学入学~二度目の奨励会挑戦
第四章  サラリーマン生活~
      プロ編入試験の受験資格獲得
第五章  プロへの挑戦
 インタビュー② 遠山雄亮六段
 インタビュー③ 北島忠雄七段
 エピローグ
おわりに
[棋譜] プロ編入試験五番勝負
 
 
ついに、奨励会未経験の棋士が誕生しました。
 
瀬川晶司さんがプロ編入試験を合格してプロになったのが2005年。

 

 
2014年、プロ編入試験が制度化され、
 
今泉健司五段、折田翔吾五段が プロになりました。

 

 

 

 
瀬川さん、今泉さん、折田さんは奨励会三段リーグを経験していますが、小山さんは奨励会入会試験に二度落ちています。
 
奨励会に入ることなく棋士になったのは1944年(昭和19年)の花村元司九段のみです。

 

 
 
<第一章 将棋との出会い~奨励会に挑戦>
 
中学三年で奨励会を受験
 
二勝三敗、挑戦は終わった
 
 
<第二章  高校入学~東日本大震災>
 
中川慧梧さんと全国レベルの将棋が指せた高校時代

 

 
朝日アマ名人戦全国ベスト8で菅井竜也四段と記念対局
 
2011年3月11日、被災
 
島朗九段が被災地支援で指導対局
 
 
<第三章 大学入学~二度目の奨励会挑戦>
 
アマ名人 ①棋王戦出場権 ②羽生善治名人との角落ち記念対局 ③奨励会三段リーグ受験資格
 
伊藤匠初段に勝利も、再び夢破れる
 
 
<第四章 サラリーマン生活~プロ編入試験の受験資格獲得>
 
リコーITソリューションズに入社
 
職団戦優勝、アマ竜王戦準優勝
 
竜王戦6組準決勝
 
第16回朝日杯将棋オープン戦
 
 
<第五章  プロへの挑戦・エピローグ>
 
2023年2月13日、編入試験第四局
 
2023年4月1日付で日本将棋連盟所属のプロ棋士
 
二つの新たな夢 ①北島師匠との対局 ②藤井聡太さんとの対局
 
 
フリークラスからC2組への昇格を期待しています。