伊藤匠七段は強いですね。
 
第9回叡王戦でも 挑戦者決定戦で永瀬拓矢九段に勝利し、藤井叡王に挑戦です。
 
”藤井八冠は伊藤匠七段との将棋に辛い”と私が感じるのは これからの挑戦者が伊藤さん中心になると見越してのことでしょうか?
 
叡王戦挑戦者決定戦の勝者インタビューで
 
記者 「藤井さん以外は素晴らしい成績で・・・」
 
伊藤 「藤井さんとの対局で棋力Upしていると思います」
 
伊藤さんは自覚しているんですね。
 
藤井さんと他の棋士の間が広がって来ていると感じていましたが、レーティング情報が分かり易く見せてくれていると思います。
 

 

 
伊藤さんは、今年1年で 16位⇒3位 に急上昇です。
 
永瀬さん、豊島さん、渡辺さんにも奮起していただきたいですね。


 
   著者  : 大島やすいち
   発行  : ㈱日本文華社
   1985/4/5 初版
   1973年 初出
 
81マスの盤の上を男の血が走る。
 
将棋に命をかける少年棋士誕生の姿を、浪花の駒吉をとおして描く本格将棋マンガの決定版!
 
大島やすいち(氏)デビュー後の初の長編をここに収録。
 
大島氏は 後に「おやこ刑事」(少年サンデー)、「バツ&テリー」(少年マガジン)などを連載。
 
「駒が舞う」の初出は1973年。
 
桂駒吉、師匠・出雲路宗雲、将棋少年日本一・東山健吾 登場。
 
第1巻は 影の番長やケンカシーンが多く、「夕焼け番長」を彷彿とさせます。
 

 
   1985/5/5 初版
 
京都へ移り住んだ桂駒吉は将棋少年日本一の東山健吾と校内将棋大会の優勝を争うが、それを面白く思わない健吾はあらゆる手を使って駒吉を妨害する。
 
不知火甚兵衛、村上雪、村上大造、登場。
 
詰将棋、賭け将棋の世界が展開されます。
 

 
   1985/6/5 初版
 
雪の背中の秘密が発かれた時、雪は短い生涯をとじる。
 
悲しみに沈む間もなく、駒吉は関西将棋戦に向けての日々を送るが、次々に駒吉の前に宿敵が現れる。
 
賭け将棋の紀州、黒川八段の娘・弥生、音羽金二郎、東院坊我堂、登場。
 
将棋界の師弟、ライバル関係にはなしは広がりをみせます。

 
 
   1985/7/5 初版
 
関西将棋戦を前に、師出雲路宗雲に破門された駒吉は影の人物の正体を追う。
 
次々と現れる難敵を打ち破り続ける駒吉だが、その前に好敵手、金二郎が立ちはだかる。
 
師匠が弟子を殴ったり、兄が幼い妹をはたいたり、「だまれ!これから始まるのは男と男の勝負や・・・、女のでる幕やない、消えろ!」など 今では原稿が真っ赤になりそうな場面が続出します。


 
   1985/8/5 初版
 
関西将棋戦を勝ち抜いた駒吉は最強のライバル東山健吾と将棋少年日本一を争うべく上京。
 
日本一に闘志を燃やす駒吉だが、次々と強豪が現れる。
 
大島やすいち描く本格将棋漫画いよいよ完結!!
 
 
多くの局面図が登場しますが、監修者の掲示はありません。
 
奨励会も出てきません。
 
本書の初出が1973年で、『5五の龍』の初出(週刊少年キング)が1978年です。
 
”本格将棋漫画”というコピーは伊達ではないと思います。
 
ただ 5年後に登場した『5五の龍』のインパクトが強すぎ、しばらくは将棋マンガが影をひそめる結果になったともいえます。
 
 
”将棋マンガ”の先鞭をつけたという点で『駒が舞う』は、輝いています。