本日(7月24日(金))、 第33期竜王戦…決勝トーナメント3回戦 藤井聡太棋聖vs丸山忠久九段(2組2位)が行われ、千日手指しなおし局が進行中です。
AbemaTVの解説は、深浦康市九段・中座真七段・三枚堂達也七段、聞き手は千葉涼子女流四段・武富礼衣女流初段です。



 
<帯> 禁断の一手!   ほぼ書下ろし 最新エッセイ
 
 
<初心者の気持>
羽生さんの「決断力」と谷川さんの「集中力」という本があまりにも似ているらしい。
報じた「週間新潮」2005.8.4号によると、同じゴーストライターが、同じ出版社から、似たようなタイトルで、似たような本を出したということらしい。
先崎先生は 事の真相には興味はないらしく、まくらに使っていて、続きがある。
「週間新潮」の「・・・実践書の類は棋士自身でないと書けないが、それ以外の大半は棋士の口述筆記をリライトしたものです・・・。」の記述に大変お怒りで、
「私は自分で書いているんだあ。」
とあいなった。
 
新潮の記事は、先崎先生の考えと 真逆のようで、「実践書は棋士が書くと失敗」、 将棋ライターは将棋が大変強く 急所を的確にとらえて、きちんとまとめて下さるそうです。
初心者向けの本ならば初心者向けに、三段向けの本ならば三段向けに、・・・
ところが、プロ棋士は 初心者の気持ちは分からず、加減に失敗してトンチンカンになってしまうのだそうです。
理由は、プロ棋士は初心者時代というものの経験がないから。
覚えて、夢中になるとすぐにアマチュア初段になることにより級位者時代が極端に短く、しかも子供なので そのころの記憶はほとんどない ようです。
 
島朗八段の「角換わり腰掛け銀研究」は例外の一つで、 突っ込み方がハンパでなく しばらく(棋士の)誰も怖れて 島さんに 角換わり腰掛け銀 を挑まなかったくらいの本。
島さん自身も含めて売れると思わなかったこの本が、売れました。
先崎先生の知人曰く 「この本は、昔の共産党宣言や毛語録みたいなもので、持っていることがステータス・・・」
 
アマチュア初段期間が、2~3か月(それも定かでない)の先崎さん、
”初心者の気持ちは、棋士には分からない” ということですね。
 
残り時間が、棋聖:11分 対 丸山九段: 2時間13分、 時間以外にも問題があるようで・・・  さて、どうなるのでしょう?
 
 
 
<もくじ>  
第1部 毎日がガチンコだ!(書き下ろし)
    立喰いそばアレコレ
    服屋で勝負!
    青森は暑かった
    将棋パトロール
    初心者の気持
    さらば、ド近眼
    ・・・
第2部 盤外戦七番勝負(ナンプレファン2005・2~2006・2連載)
    デジタル時計VS.アナログ時計
    将棋VS.囲碁
    ・・・
第3部 先崎学×森博嗣(2006・3・29)
   
   
  著者: 先崎 学
  2006/5/15 初版