勝又清和を筆頭に、佐々木勇気、門倉啓太、高見泰地、渡辺大夢、女流棋士の加藤結李愛と多数の棋士を育て、奨励会員にも弟子(2014年度 赤旗名人の天野貴元、AWAKE開発者の巨瀬亮一など)が多い 名伯楽の石田和雄九段が自ら著した半生記です。
 
<帯より> 永世七冠 羽生善治氏推薦!!
       「石田先生の歩んでこられた将棋の道は 人はどう生きるか の問いを提供してくれます」



 
2011年の棋聖戦五番勝負は、羽生善治棋聖に深浦康市九段が挑戦しました。
その第一局は6月16日、千葉県柏市の「旧吉田家住宅」(現在は柏市に寄贈)においておこなわれました。
吉田家は代々名主を務めていた名家で、醤油醸造業なども営んでいました。
前夜祭は 柏市長、吉田家当主、その奥様(旧姓・沢松和子様)など多くの名士に列席いただき・・・。
 
1975年のウィンブルドン女子ダブルス部門(日系人選手のアン清村とペア)で優勝した沢松さんの名が、石田先生の著書に登場するとは驚きました。
 
日本将棋連盟 支部会員数日本一の柏市で、柏将棋センターを運営し、”弟子の対局を肴に一杯やる石田先生”。
たしかに LIVE中継を観ながら飲む酒は、やみつきになります。
 
「棋士になって45年、奨励会入会から数えると半世紀、よくぞここまで指してきたものである。
悲喜こもごもであるが、何かを残しておきたいとなると、やはり棋士は棋譜しかないのである。」
石田和雄九段名局集の中で佐々木勇気七段が好きだという この言葉は 石田先生が一番好きな言葉でもあります。
 
ラストページは”石田和雄九段古稀祝賀会” で弟子や、三枚堂達也六段(柏将棋センター生徒)、岡崎洋七段などの皆さんに囲まれた写真です。
 
”いい写真”です。 
 
 
<もくじ>  
はじめに  
第1章 棋士になる
    板谷四郎九段に入門
    板谷進さん
    板谷一門の伝統
    天野貴元君
    ・・・
第2章 棋士として
    升田幸三先生
    羽生善治さんの偉業
    将棋センターを経営する
    ・・・
第3章 将棋界の未来
    三枚堂達也君
    柏将棋センターの天才少年
    佐々木勇気君

おわりに

著者:石田和雄
2018/5/20 初版