<帯> 師匠が、若手棋士たちが、王者らが語る 史上最強中学生棋士の素顔。
     羽生善治二冠「彼の弱点が見えない」
 
「週刊文春」記者の中村徹氏と 「文春オンライン」にて将棋記事掲載中のフリーの将棋ライター、松本博文氏による共著。



 
もはや伝説ともいえる藤井少年の「ここに歩を打たないと勝ちがないから。」の局面(部分図)と杉本師匠の説明や、クリームソーダを飲みながらの弟子入りの場面のはなしがあります。
 
2012年9月、小学校4年生で新進棋士奨励会に入会(6級)
2012年9月22日、六級デビュー戦
2012年11月10日、五級昇級
2013年5月、四級昇級
2014年6月21日、11歳10か月で最年少初段
2015年2月、12歳6か月で最年少二段
      2015年夏、三浦弘行九段のお宅訪問
2015年10月、13歳2か月で最年少三段
      2016年3月、東京二泊三日の武者修行
2016年10月、14歳2か月で最年少四段・プロ棋士
 
中村徹氏が、「師弟の七年半」を丁寧に聞き取り、見事な筆さばきで執筆しています。
 
「不滅の29連勝を辿る」は松本博文氏が、「文春オンライン」よろしく 一戦一戦を巧みに紡いでいきます。
 
「天才 藤井聡太」を待ち受けるは、2004年、奨励会同期入会組の永瀬拓矢六段(2017年8月22日現在以下同じ)、佐々木勇気六段、三枚堂達也五段、菅井竜也王位、斎藤慎太郎七段(「若手棋士たちの矜持」)。
斎藤七段「指されるまで意味が分からない(炎の七番勝負斎藤戦)」
三枚堂五段「伸びしろが大きい。 才能を感じた。(三浦九段宅)」
佐々木勇気六段「対局を見に行って雰囲気に慣れておいたところが勝因」
 
羽生善治二冠と渡辺明竜王の聞き手は、北野新太氏(報知新聞記者)
北野さんは「透明の棋士」など執筆しています。
 

https://ameblo.jp/koike345/entry-12593735323.html

 

 

羽生二冠  「藤井さんよりも経験と知識があるはずなのに勝てないということは、過去の知識が役に立っていないということです。」
 
トップ棋士たちの言葉の重みが伝わってきます。
 
<もくじ>                
第1章 師弟の七年半            
カラー完全保存版  不滅の29連勝を辿る        
第2章 若手棋士たちの矜持          
第3章 迎え撃つ王者            
    ●羽生善治二冠  「彼の弱点が見えない」      
    ●渡辺明竜王    「野球で言うと高卒一年目3割30本    

著者: 中村徹・松本博文
2017/9/30 初版