著者:安次嶺隆幸

2016/10/27 初版
 
「将棋をやってる子供は、なぜ「伸びしろ」が大きいのか?」等 多くの著書がある 安次嶺隆幸氏の本。
小学校の先生による 子育てアドバイス。


 
<帯>集中力、思考力、思いやり・・・  将棋を通して身に付く生きる力!
     子供の才能を伸ばすため 大人ができることは?
 
永世名人三名との対談集、書籍としては たぶん初めてのもの。
というのも 著者は、棋士の夢は叶わなかったものの (故)剣持松二九段門下の初弟子で、小学校の先生の立場から 将棋の普及活動をされている方です。
剣持九段門下には、ハッシー橋本崇載八段などがいます。
 
「将棋を指すことはすごく楽しいことで、勝てばうれしいし、負けると悔しい。この三つを大切にしてほしい。」という谷川さん。
 
森内さん「楽しいことは、黙っていてもどんどんやりますからね。」   安次嶺さん「楽しいことを一つ発見できれば、その世界があらゆる方向へ道を開いてくれると思います。  子供が好きなものを見つける手助けをしてあげられるとよい」
 
学校での勉強について、少しでも自分で思考する子なら 「これはなんのためにやっているのだろう」 と考えないはずがない。 だから大人はこの質問には答えられるようにしておかないといけないと思います。」 と羽生さん。
 
谷川さん、森内さん、羽生さんのお話は 子育てエッセンス満載です。
小学校の先生からの子育てアドバイスは 賛同できます。
幼稚園~小学生のお子さんを持つお母さんお父さんにオススメですね。
 
<もくじ>                
はじめに                
第一章  谷川浩司            
     練習では一番下手、本番では一番うまいと思え
     コラム1:一歩を続ける人に        
第二章  森内俊之            
     将棋では強さより心を育てたい        
     コラム2:お別れの将棋駒        
第三章  羽生善治            
     子供の頃の失敗が将来の勝ちにつながる      
     コラム3:保護者も成長する無言の声援      
第四章  安次嶺隆幸            
     将棋で”心の折りたたみ方”を学ぶ
     「お願いします」「負けました」「ありがとうございました」
おわりに