人生をあそびはじめたヨギーニ こだま けいこですニコニコ



去年2019年7月にFacebookに投稿した記事。


ここに残しておきたいなぁと思ったので、そうすることにする。



【久しぶりに両親に会った話】

急遽、用事ができて滋賀に帰った。
母が駅まで迎えに来てくれて市役所へ。

市役所は父が定年まで働いていた場所。
しばらく見ない間に、年季が入って何だか小さく見えた。

こどもの頃、休日に父に連れられて市役所の裏口から中に何度か入ったことを思い出した。
デスクがたくさん並んだ職場。
ここでお父さんは働いてるのか…と思っていたその時の光景が蘇る。
帰り際に、玄関口のロビーにある自販機を見つけて、ここで飲み物を買って妹と飲んでたことも思い出して懐かしかった。



母とランチをして、病院へ。
検査入院をしている父に会いに行った。
久しぶりに会う父は、思ったより元気そうだった。
体は少し痩せたけど、シュッとしてかっこよく見えた。



わたしは2人に聞きたかったことがあった。
わたしの名前はどうやって決まったのか。



わたしの名前は、ある神社で姓名判断をされている方から、いくつか候補をもらって決められた。
それは知っていたけど、もう一度聞いておきたかった。


いくつかの名前候補の他に、漢字候補も複数あったことを初めて知った。けいこなら、恵子、桂子…etc
祖母の意見も聞きながら、でもなかなか決まらず、最後は父が決めてくれたのだそう。
『桂子』にしたのは、書きやすさもあったらしいけど笑、アイデアがよく浮かび、自分の道を自分で切り開くような子になると言われたからと話してくれた。


あんたは今のところその通りの道を歩いてる。
と父に言われて、笑ってしまった。


父は、市役所を定年退職して数年経つ。
今も町の活性化に繋がるようにと、休憩所を運営する(わたしの町は中山道が通る宿場町だったのです)など活動をしているらしい。
正直、父が何をしているか詳しく知らないけれど、父も人のために動く人なのだろうと思う。
昨日も、人権擁護委員の勉強の話が父の口から出ていた。
いくつになっても学び続ける、学ぼうとする、誰かの役に立とうとする姿に、、初めて尊敬という気持ちが湧いた。


父と母と話して、改めて、わたしは望まれて愛されて産まれてきたことを確認したような気がする。
というか、確認したかったんだろうな。


こどもの頃のわたしは確かに孤独で、愛されたくて、早く自立したくて、見返したくて、、なんでこんな家に産まれたのかといつも思っていた。
ほぼ毎日喧嘩が絶えず、激しくドアを閉める音や母の怒鳴り声、泣きながら実家に電話をする母、祖母をかばう父。
こどもを叱るというより八つ当たりされてることはわかっていたし、こども時代にいい思い出はほとんどない。
今でも実家はわたしの居場所ではないと思っている。


それでも、わたしもあの頃の親と同じ年齢に差し掛かったことで、許す気持ちや理解する気持ちが出てきた。
世間体ばかり気にしてわたしのことを考えてないと思っていたけど、それはわたしの将来を思ってのことだったのかもしれない。
父自身も数年前に病気を経験したことで、どこか柔らかくなった。


今、わたしは自由にさせてもらえているし、やりたいことを反対されることも今のところない。
あんたの人生やし、自分の責任で好きにしたらいいと以前父に言われたことを思い出した。


こどもも親も、離れている間にお互い何かを学び続けている。
切りたくても切れない繋がりがある。
例えば…わだかまりや心の距離感を感じても、認め合い許し合い、理解しようとすれば…ほんの少しでも穏やかで楽しい時間を過ごせるんだなぁ。


と思っていたら、母からメールが来ていた。
親は心配してるけど頑張ってるな。
昨日は楽しかったわ。ありがとう。


うん、わたしも昨日は楽しかったし、満たされた。
ありがとうと伝えよう。
わたしはとても長い時間をかけて、こどもの頃のわたしと親を癒し、許し、認め、自分の中にあるわだかまりやモヤをほどいてきた。
そして、それらは昇華していった。


すべては今のわたしに繋がるための経験だった。


わたしの名前の話。
母からは、想像力豊かな子になるとかそんな意味を聞いていたけれど。
父の口からきちんと聞くのはあの時初めてで、わたしの名前の意味も初めて聞くワードだった。


アイデアがよく浮かび、自分の道を自分で切り開くような子になる



この言葉を父が覚えてくれていたということは、そうなってほしいと願ってくれていたということ。



ほんとうにうれしい。


そうなっていいということだし、そうなれるのだから。



今、まさに内側から何かが生みだせるような気がしていて、あともう少しでカタチにできるんじゃないかと予感している。


喉の奥がつっかえてる感じがする。


わたしの持ってるものを使って、必要な人に、たくさんの人にお届けできるもの。
わたしを表現するもの。
豊かさを体現していくもの。


あともう少し…!