チュニジア戦の話題から少し戻りますが、15日に行われたオランダ戦は、土壇場での劇的な同点ゴール。
敗戦寸前から勝ち点1をもぎ取った日本代表にとって、非常に価値のある引き分けだったと言えるでしょう。
しかし、この結果に安堵してはいけない・・・
なぜなら、日本には前回のカタールW杯での苦い経験があるからです。初戦で強豪ドイツを撃破しながらも、続くコスタリカ戦で0-1の敗戦。あの取りこぼしが、スペインに対し負けられない局面に追いやられた。
その教訓を忘れていないのが、今の日本代表です。動画配信があったので彼らの熱く語った言葉を拾ってみました。
17日に行われた選手ミーティングでは、キャプテンの板倉滉選手がこう語りました。
「オランダでいい試合をして勝ち点1を取った。その次の試合がどれだけ大事かをみんなの頭に入れておいてほしい。前回はドイツに勝ってコスタリカに負けて痛い目を見ている。もう一度全員が同じ方向を向いて、今日の練習から引き締めていきましょう」
勝ち点を得た直後だからこそ気を緩めない。その言葉にはキャプテンとしての強い責任感がにじんでいました。
そして、その流れを締めくくったのが、チーム最年長の長友佑都選手です。
「俺、4大会経験しているけれど、グループステージ2戦目は1回も勝ってないんだよ」
そう切り出した長友選手は、チーム全体に改めて気を引き締めるよう呼び掛けました。
さらに彼が語ったのは、今のチームの素晴らしさでした。
オランダ戦の映像を見返した際、オランダのベンチでは後半に立ち上がって応援する選手がほとんどいなかった一方、日本のベンチは全員が立ち上がり、仲間を鼓舞していたそうです。
また、若手選手たちの行動にも触れました。
「本当に一つになって戦えたと思うし、啓介なんか若いけど、一番前に出て前半から声を張り上げていた。
塩貝健人はライバルかもしれないけど、健人が途中交代する時に後藤が水を持って行って健人に話し掛けに行ってた。自分も悔しいと思うけど出られない中でね」
この若手選手の姿勢に、長友選手は大きな価値を見出していました。
そして、こんなエピソードも明かしました。
「ゴールの歓喜の輪の中に入れなかった吉田麻也選手や南野拓実選手が、試合後に黙々と選手たちのスパイクを磨き、用具の片付けをしていた。そんなのなかなかできないよ。普通じゃないよ」
長友選手のこの言葉が強く印象に残りました。
最後に彼はこう締めくくります。
「本当に世界一の団結力だと思う。このチームで絶対に7月20日まで残る。途中で帰る気はないから頑張りましょう」
【世界一の団結力で難敵スウェーデン撃破へ】
サッカーは技術や戦術だけで勝てるスポーツではありません。最後に勝敗を分けるのは、選手たちの闘志であり、チームがどれだけ一つになれるかという部分ではないでしょうか。
そして、その集団をまとめ上げる存在こそが、キャプテンであり、百戦錬磨のベテランたちです。
長友選手の代表招集については賛否の声もありました。しかし今回の話を聞いて、今の日本代表に彼が必要とされる理由がよく分かった気がします。
そして正直なところ、長友選手の言葉を聞いて、思わずうるっとしてしまった自分がいました。
なぜ彼が長年にわたって日本代表に選ばれ続けるのか。その答えを見せてもらったような気がします。
(つづく)
いよいよグループリーグ最終戦、スウェーデンとの大一番。
世界一の団結力で、難敵撃破に期待したいと思います。









