( ̄▽ ̄;) 【寒空 1】 | プリンプリン田中章オフィシャルブログ「江戸前プリン」Powered by Ameba

( ̄▽ ̄;) 【寒空 1】

【寒空】


急に寒くなった年末のその日 晃は仕事関係の忘年会が有った。
最近 体調があまり良く無いので忘年会に参加するのは止めようと思っていたが、やはり付き合いと言う物が有り晃は忘年会に行く事にした。
スエットの上下にダウンジャケットと言うラフな格好でチャリに乗り新宿に向かった。
何故スエットの上下?それはプチブームの海老蔵スタイル。
何故チャリ?晃は都内なら何処でもチャリで行くチャリ男だった。
とにかくそんな出で立ちで、新宿へ向かった。
街はすっかりクリスマスバージョン楽しげな雰囲気それに似合う寒さにもなっている
「クリスマスか俺には関係無いか」
晃はそう思いながらチャリで走っていた。
新宿にある会場の居酒屋の下に着くとチャリを停め居酒屋に入って行くと幹事のNさんが立っていて早速会費を請求された。会費は3500円 晃は一万円を渡しお釣6500円をもらいそのままスエットパンツのポケットにお金を入れ部屋に案内された。
部屋に着くと20人位いてもう飲んだり食ったりしている。
晃は一番仲のいいKの横に座り麦酒を飲み始める・・・・・・たわいの無い話も・・・・・・どうでもいい会話・・・・・・気が付けばもう三時間 幹事がそろそろお開きと二次会は何て叫んでいる。
晃は二次会に行くつもりは無いので、行かないと言うと無理やりでも連れて行かれるので、誰にも言わずにバックレる事に誰にも気づかれ無いようにチャリに乗りその場から去った。
新宿は酔っぱらいだらけだ。百人町の交差点で左に行くかまっすぐ行くか迷ったが左に曲がり青梅街道から帰ることにした。
少し酔っていたのも有りかなり空気が冷たく感じたので、スエットのフードをかぶり海老蔵スタイルになった。
今日はかなり寒くなったので空気が澄んでいるためか夜空がそうとうキレイで星も輝いている東京ではこんなに星が見えるのは珍しい。
心なしか晃は鼻歌を唄いながら家路に
「ラーストクリスマス ヒャラララ!」
唄うものの英語の歌詞が分からない!
そうこうしていると野方に着くとコンビニで買い物をいつもの缶コーヒーと好きな粒あんパンと柿の種をカゴにいれレジの列に並んだ。この時間は客が多い若いサラリーメンやOLさんが特に多い。
自分の番が来たのでカゴごとレジに出した。定員がバーコードでピッピッと計算して行く
「便利な物だ ピッピッとして行けば勝手にレジが足し算をして行く」
晃はそう思いながらレジを見ていた。
「658円です」
定員が言った 晃は右のスエットのポケットに手を入れた。
「んっ?」
左のスエットのポケットに手を入れた。
「あれ?確か会費のお釣6500円 スエットのポケットに?」
もう一度右のポケットに手を入れた 無い事を確認するとするとすかさず左のポケットに
そして、ダウンの左右のポケットに手を入れた!無い事を確認!スエットのジャケットのポケットに手を!焦る晃!何となく後ろに並んでいる客の
「何ぐずぐずしてんだよ!」
視線を感じる!晃は焦った!もう一度各ポケットに手を入れて確認を!
「無い!無いよ!何処にも無いんだよ!」
後ろに並んでる客も増えて行く!客と定員の
「早くしろよ!」
の感じ!!!
「アーーーーーー!無いんだよ!何処にも無いんだよ!」
晃はMAXに焦った!







「すいません お金忘れちゃったのでこれいいです。」






寒い日は全てが寒い・・・・・。