当座預金の増減の正否

残高証明書

銀行勘定調整表


【当座預金残高の不一致の原因】

企業側
当座預金勘定残高

銀行側
残高証明書

…不一致

①時間外預け入れ
→残高を修正する仕訳不要。

②未取付小切手
小切手受取人から支払い呈示がない為支払っていない場合がある。
→呈示があれば口座から引き落とされ残高の不一致は解消されるので企業側で残高を修正する仕訳不要。

③未渡小切手
小切手を振出したが、まだ仕入先などに渡していない場合がある。
→企業が仕入先に小切手を渡していない為、当座預金が減少する事はない。この為、企業側の当座預金を増加させる仕訳を行って元に戻し、銀行側残高に合わせる。

→※広告料金などの費用を支払うために振り出した小切手が未渡の場合、費用は既に発生しているものもあり、この代金を支払っていない事になるから、未払勘定で処理する。



小切手振出時

借 広告料
貸 当座預金


修正時

借 当座預金
貸 未払金


④銀行側から企業側への入出金通知の未達

銀行側では出入金の記帳をしたが、企業側ではその通知が未達の為記帳されていない場合であり、銀行側残高と企業側残高は一致しない。

→企業側で未記帳のため、仕訳を行い企業側残高を修正し銀行残高に合わせる。

*1****入金通知の未達
手形代金の取立てや、売掛金などの当座振込みの通知が企業に未達の場合。


*2****出金通知の未達
水道光熱費などの当座引落としの通知が企業に未達の場合である。


⑤企業側誤記入
→企業側の記帳ミスを訂正する。