1989年7月3日ーフランス革命200周年記念行事に反対する人々ー
フランスは、いま「革命200周年」の祝賀ムードに包まれている
と書いたね。だが、必ずしも、そうでない人たちもいるようだ。
なかでも、大西洋岸のバンデ地方の人たちは、革命に対する
ウラミは大きい。
革命から3年8ヶ月後の1793年3月、バンデの農民たちは
大反乱を起こした。
革命のおかげで、それまでになかった徴兵令(一般の人間から
兵隊を強制的にとること)がしかれたため、これに反対したのだ。
結局、軍隊に破れ、30万人が虐殺されたといわれる。
民衆による革命が、逆に民衆を虐殺したのだから、
革命の200周年に反対するのも当然だ。
また、あのとき断頭台にかけられた王族や貴族の子孫の
なかからも「記念行事には参加しない」という人も少なくない。
革命も、誰かが虐殺され、虐殺している。