1989年4月11日ー赤い靴の女の子、本当は渡米できなかったー
「赤い靴 はいてた 女の子
異人さんに 連れられて いっちゃった」
この少女、本当は海を渡っていなかった。
名前は「岩崎 きみ」。
静岡県に生まれ、間もなく北海道へ母とともに渡った。
しかし、その母は再婚、アメリカ人宣教師の幼女に
出されてしまった。
3歳の時だ。
宣教師夫妻は帰国するとき、きみちゃんも連れ て行く
予定だった。けれども、きみちゃんは結核にかかっていて、
やむなく孤児院に預けられた。
その孤児院があったのが麻布十番。
あの大とり神社の付近だという。
そして明治44年、9歳で亡くなった。
宣教師は帰国したのを知った母は、
きみちゃんも渡米したと思い込み、
それを伝え聞いて野口雨情が作ったのが
あの童謡だ。
あの銅像の前には毎日、百円玉が何枚か
供えられている。