1988年10月11日ー弁士中止! | LETTER

1988年10月11日ー弁士中止!

警察というのは、実に、お節介だ。

天皇が病気だというと、天皇制反対の映画を

上映していると、その映画館に、「自粛しろ」といってくる。

戦前は、こういうことは、おおっぴらに行われた。

演説会場には、必ず、警官がいて、天皇のことや、

そのときの政府に都合の悪いことをいうと、こういったものだ。

「弁士中止!」

明治34年10月10日、上野美術館で、絵の展覧会が開かれた。

そのとき、フランスから帰ったばかりの、日本の油絵の第一人者、

黒田清輝(きよてる)の絵の前で、観客が、あっけにとられた。

「裸体婦人」と題した、その絵の下半身に布がかけられていたからだ。

「風俗を乱す」と警察が指示したのだそうだ。

今も昔も、警察の本質は変わらない。