1988年7月1日ー神風ー | LETTER

1988年7月1日ー神風ー

ヨーロッパのほとんどを侵略した元(蒙古)は、目を東に向け、日本に押し寄せた。だが文永十一年十月二十日、台風が襲い、元の大軍は船もろとも九州沖に沈んだ。

7年後、再び来襲。このときも台風のため全滅する。

弘安四年(一二八一年)七月一日のことだった。

以来、日本は神の国、敵が攻めてきても、神風が吹いてくれると人々は信じた。

先の大戦。残念ながら、ついに神風は吹かなかった。

そのかわり、神風特攻隊が飛行機に爆弾を積み、アメリカの軍艦に体当たりした。そして何千という若者が死んだ。

「カミカゼ」は「ハラキリ」とともに英語にもなった。しかし、その言葉には野蛮、無謀といった意味がこめられている。だから、乱暴な運転をするタクシーを「神風タクシー」と彼らはいう。