私の最後の恋は、
多分、
真夜中の電話の中で彼とでかけた、
2つ3つの場所だったんだと思う。
その時、彼は確かに、
私とどこそこへ行きたいと、
それだけは、本気で思っていたように感じられたから。
By 北川悦吏子 『恋のあっちょんぶりけ』
恋にはそんな奇跡のような瞬間がある。
二人の気持ちが同じ方向を同じ長さで
そう、ベクトルの向きがまったく一緒で
パワーが2倍になったような、そんな感覚。
お互いが好きだという気持ちでいっぱいで
どこにも他のものが入り込む余地なんてなくて、
ただ二人で同じことを想う。
そんな瞬間はそうたくさんあるものではなくて、
でもどんな恋にも必ず一つはあるもの。
夜中にどこまでもドライブした海辺の道。
一晩中、続いたあの日のメール。
力いっぱい振り続けた離れがたかったあの日のバイバイ。
恋の神様があなたにくれた至福の時。
明日も一日笑顔で過ごせますように