i podの片隅に入っていた、


BUMP OF CHICKENの「K」を久しぶりに聴いたら


涙が溢れて止まらなくなりました。


前からそうだったのですが、


この曲を聴くと、


小説を読んでいるように


頭の中に、


凛とした瞳の黒猫と


ボサボサな髪の毛の若い絵描きさんが浮かびます。



週末の大通りを 黒猫が歩く

ご自慢の鍵尻尾を水平に 威風堂々と

その姿から猫は 忌み嫌われていた

闇に溶けるその体目掛けて 石をなげられた



忌み嫌われている黒猫。


彼は人間なんて大嫌いで、


もうずっと関わらないで生きていこうと決めていました。


ただ、



「こんばんは 素敵なおチビさん 僕らよく似ている」



そう言って若い絵描きは黒猫を抱き上げました。


彼は生まれて初めての優しい温もりに戸惑います。


逃げようとします。


人間なんて煩わしい。


それでも絵描きは追ってきます。


絵描きは彼と友達になりたかったのです。



それから猫は絵描きと二度目の冬を過ごす

絵描きは友達に名前をやった「黒き幸」"ホーリーナイト”



彼は"ホーリーナイト”という名前をもらいました。


絵描きはスケッチブックにホーリーナイトを描き続けます。


一番そばにいる友達を描き続けたのです。


不吉な黒猫の絵など売れないのに。



貧しい生活に倒れる名付け親

最後の手紙を書くと彼はこう言った


「走って走ってこいつを届けてくれ

夢を見て飛び出した僕の帰りを待つ恋人へ」



絵描きはホーリーナイトに手紙を渡し、冷たくなりました。


彼は手紙を銜え、走りました。


どんなことがあっても、絵描きの恋人へ手紙を届ける。



「見ろよ悪魔の使者だ」石を投げる子供

なんとでも呼ぶがいいさ

俺には消えない名前があるから



彼は何を言われても、何を投げられても、


殴られても蹴られても走り続けました。



忌み嫌われた俺にも意味があるとするならば

この日の為に生まれてきたんだろう どこまでも走るよ



彼は絵描きの恋人の家へたどり着きました。


傷だらけになり、手足を引きずりながらもたどり着いたのです。


恋人へ手紙を渡し、使命を果たした彼はもう動くことはなくなりました。



手紙を読んだ恋人は もう動かない猫の名に

アルファベット1つ加えて 庭に埋めてやった



Holy night は Holy knight になったのです。



聖なる騎士を埋めてやった