図書館で「前(さきの)巷説百物語」を見つけました。
えっ!巷説シリーズって
「巷説百物語」と「続(ぞく)」と「後(のちの)」だけじゃなかったの!?
見逃していたなんて、不覚っ![]()
さっそく借りて読みました。
損料屋・ゑんま屋。
損料屋は物貸し屋。
貸したものが返ってきた時、汚れた損、傷んだ損を
損料として代金を頂く。
ただし、ゑんま屋は人も、知恵も、腕も貸す。
口では言えないものを貸す。
泣き損、死に損、遣られ損、
見合った銭で肩代わりする。
そのゑんま屋の裏の顔が
小股潜り―詐欺紛いの弁舌で相手を煙に巻く小悪党―の又市が
江戸に流れつき、雇われた仕事だった。
御行姿になる前の、百介に出会う前の又市の話し。
まだ若い又市。
まだ青い又市。
「オレ」と言う又市。
どんなに八方塞がりでも、人死は出したくない。
死んじゃ、お終ぇなんだよ
と言う又市。
神も仏も信じないけど、人間だけは信じてる。
あぁ、そこはずっと変わってないんだな~と
3作読んでる私としては感慨深いです。
やっぱり又さん、あんたぁカッコイイよ
でも、今回切なすぎだね。
切ないというより、ツライ。
シリーズで一番ツライかも。
でも、だから後の又さんになるのだな、と。
これを読んでしまうと、改めてまた読みたくなる「巷説百物語」。
やっぱりシリーズ全部手元に置いておきたいなぁ~
