『いつかパラソルの下で』 /森 絵都


いつかパラソルの下で (角川文庫 も 16-5) (角川文庫 も 16-5)/森 絵都
¥540
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私、森絵都さんの本、好きです。


何が好きって、まずその文章。

情景の描写も、感情の描写も、

「あーなんとなく感じが分かる」と思わせるような、

その場の空気を伝えるような文章。


そして、著者のスタンス。

日常のありふれたものを、

美化もせず、けなしもせず、

そのまま受け止める姿勢。


概して人は、自分の中に何か特別なものを見つけたがるものですが、

(じゃないかな?私はそうだけど。)

そういう、人の幻想や欲望を、

サクッと軽やかに剥いでしまう感じ。


自分を変に美化することそれ自体が、

何かから逃げていることなんですよ~、と

微笑みながら言われている感覚です。


『いつかパラソルの下で』、もそうです。


兄弟3人が、

厳格だった亡き父の人間くさい一面を知ることとなったが、

その父親のルーツをたどって行く間に、

兄弟3人それぞれが、

自分が現実と正面から向き合っていない事に気付いていく。。。

という内容。


上手くいかない事を人のせいにしたりしちゃうけど、

結局それは、自分のせいなんだよ。

問題から逃げてちゃ、上手くいくものも行かなくなるよ。

そんなメッセージを感じました。


それにしても、森絵都作品のサックリ感、好きだわ~(*^▽^*)