『いつかパラソルの下で』 /森 絵都
- いつかパラソルの下で (角川文庫 も 16-5) (角川文庫 も 16-5)/森 絵都
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私、森絵都さんの本、好きです。
何が好きって、まずその文章。
情景の描写も、感情の描写も、
「あーなんとなく感じが分かる」と思わせるような、
その場の空気を伝えるような文章。
そして、著者のスタンス。
日常のありふれたものを、
美化もせず、けなしもせず、
そのまま受け止める姿勢。
概して人は、自分の中に何か特別なものを見つけたがるものですが、
(じゃないかな?私はそうだけど。)
そういう、人の幻想や欲望を、
サクッと軽やかに剥いでしまう感じ。
自分を変に美化することそれ自体が、
何かから逃げていることなんですよ~、と
微笑みながら言われている感覚です。
『いつかパラソルの下で』、もそうです。
兄弟3人が、
厳格だった亡き父の人間くさい一面を知ることとなったが、
その父親のルーツをたどって行く間に、
兄弟3人それぞれが、
自分が現実と正面から向き合っていない事に気付いていく。。。
という内容。
上手くいかない事を人のせいにしたりしちゃうけど、
結局それは、自分のせいなんだよ。
問題から逃げてちゃ、上手くいくものも行かなくなるよ。
そんなメッセージを感じました。
それにしても、森絵都作品のサックリ感、好きだわ~(*^▽^*)