この時期になると書くことがある。

 

 それは 「赤とんぼ」

 

 この時期に一般的に「赤とんぼ」と呼ばれているものには

 

 4種類いる。

 

 「ナツアカネ」「アキアカネ」「ノシメトンボ」「ミヤマアカネ」

 

 中でも 「ノシメトンボ」と「ミヤマアカネ」は

 

 「ナツアカネ」 「アキアカネ」に比べると 

 

 元々 個体数の少ない種類だというイメージがある。

 

 わたしは そのほうの専門でもなければ、

 

 実態を調査したわけでもない。

 

 ただ 子供のころから 色々なところで

 

 トンボとりをした経験上の感覚に過ぎない。

 

 東京生まれ東京育ち(中野区沼袋)の私にとって

 

 地元で 見ることのできたトンボは

 

 「シオカラトンボ」「オオシオカラ」と「ウスバキトンボ」ぐらいだった。

 

 あとは 小学校にあった岩石園に設置してあった小さな人工池で繁殖していた

 

 「イトトンボ」ぐらいだ。

 

 なぜ 繁殖していたか?

 

 池の中に そのイトトンボのヤゴがたくさんいたからだ。

 

 イトトンボといっても種類がたくさんある。

 

 でも どのイトトンボであったかは忘れてしまった。

 

 全部同じ種類であったことだけは覚えていて

 

 そのころはそれほど 珍しくないと感じていたから、

 

 別段 「そのトンボの名前は何だろう。」

 

 ということには気にも留めず

 

 とっては逃がして楽しんでいた。

 

 そして 今の笠幡に引っ越してきて、

 

 夏休みから 10月頭までの間

 

 沢山の種類の トンボに出会える喜びを知った。

 

 中でも 「ショウジョウトンボ」「チョウトンボ」 

 

 を見かけたときは 嬉しかったですね。

 

 初めて見かけたんではないんですが、

 

 自分が生活しいる場所の近くで見つけたことがうれしかったんですね。

 

 それにしても

 

 トンボが減った。

 

 赤とんぼが減った。

 

 今日 午前中 自転車に乗って 近くの 養護施設にボランティアで

 

 児童相談所あずかりになっている子だちのために勉強を見に行ったんです。

 

 そして施設に行く途中、結構な数の 赤とんぼが

 

 電線にとまっていましたね。

 

 5年ぐらい前までは、

 

 お彼岸過ぎには それこそ たくさんの赤とんぼが

 

 電線に止まったり 畑の竿に止まったりしていたんですけどね。

 

 暑さに弱い 赤とんぼなので

 

 此の夏みたいに 暑さが半端じゃないと

 

 山から平地には降りてこないんでしょうね。

 

 それでやっと 今頃になって見かけるようになる。

 

 この暑さでも 少しは気温が落ちてきたのか?


 赤とんぼだけでなく 他の小動物に目を向けてみると


 地球の温暖化で 多くの生物が

 

 死滅しているのではないかと思えて仕方ない。

 

 子供のころ 今時機 学校の花壇に咲く花に集まって

 

 蜜を吸っていた 「マルハナバチ」がすっかり姿を消した。

 

 調べてみるとやはり 絶滅の危機にさらされているという。

 

 うちのプランターにもたくさんの花が咲くが、

 

 外国産の花には 蝶やハチは蜜をすいには集まらないものが多い。

 

 虫はよく知っている。

 

 虫たちは 花を選んで 生きるすべを選択しているのだ。

 

 田舎の田園風景は 昔と変わらないように見えてくるかもしれない。

 

 しかし その地べた近くでは、

 

 環境が様変わりし、多くの命が失われていることの気づく。

 

 それをまた元に戻すことができるのは

 

 唯一 人間だけだと思う。

 

 だって 小さな命を奪っている張本人は

 

 いうまでもなく人間だからね。