捨て台詞 | こうたろうの柿生風景日記

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中年男が、希望に向かって進んで行く軌跡を記したブログ・・・

去り際に、一言を放つ人がいます。


去るときでなく、話の終わりに、一言を付け加える人もいます。


捨て台詞というものです。


芝居などで、粋な、気の利いた、シーンを引き締める言葉であることが多いので、その真似のつもりかもしれません。


しかし、私は、思いつきの、捨て台詞が好きではありません。


露骨さを感じるからです。


日本語は、最後になればなるほど、結論的な本音を述べる仕組を持っています。


去り際や会話の終わりに、ボソッと言われると、それが、その人の最終的な本音に聞こえます。


一言なので、ぶっきらぼうです。


笑顔で冗談ぽく言っても、皮肉に聞こえるだけです。


本人は軽い気持ちで言っているのでしょうが、様々に勘繰られてしまいます。


捨て台詞は吐かない方が良いです。


本当に言い足りないと感じているのであれば、会話に戻って、ちゃんと説明をするべきです。


ボソッと短い言葉で、相手に的確に自分の本意を伝えられるのは、相当の訓練を積んでいる人だけです。それほど高度なテクニックなのです。


捨て台詞だけでなく、何気ない一言の全般に言えることです。


我々は、言葉で、ほとんどの感情を支えています。


その感情が、ほとんどの行動を支配しています。


つまり、言葉のやり取りでその人の生活が成り立っているのです。


言葉は伝え方にも注意しなければなりません。




・・・おわり