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韓国ビジネスおたすけブログ

韓国ビジネスに没頭する公認会計士の備忘録です。
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韓国の最低賃金の特徴は、日本のように地方ごとに設定されているわけではなく、全国一律で設定されています。

ソウルのような大都市と地方とでは、物価水準も大きく異なります。ソウルではまだしも、地方の中小企業にとっては人件費が大都市に引っ張られて辛いだろうな、と思います。

 

文政権の政策とかに関しては特に批評はしませんが、下の新聞記事をそのまま受け入れると、国内がうまくまとまるのかいな、とちょっと心配になってきてしまいます。

 

韓国の最低賃金830円に引き上げ 労使双方が不満の声 

2018/07/15 15:10  聯合ニュース  

 

【ソウル聯合ニュース】韓国で来年度の最低賃金が前年比10.9%増に決まったことを受け、労使双方から不満の声が漏れている。

 最低賃金を審議・議決する最低賃金委員会は14日、来年度(1~12月)の最低賃金を前年比10.9%増の時給8,350ウォン(約830円)に決めた。2年連続となる2ケタの引き上げで、「2020年までに最低賃金1万ウォン」を達成するとした文在寅(ムン・ジェイン)政権の政策実現に向けた判断とみられる。

 ソウル市内で製菓店を営む50代の女性は「今の政権に入り、商売が繁盛しているわけでもないのに、人件費の負担だけが増えた」と嘆く。

 コンビニエンスストアを運営する40代の店主は「売り上げは上がらず、人件費だけが上がるから、どうやって耐えればいいのか分からない」と不満を示した。

 引き上げ凍結を求めてきた小商工人連合会は、「一方的な決定にすぎない」と強く反発。決定に従わない「モラトリアム」(不履行)を宣言した。17日に緊急理事会、24日に総会を開き、一斉休業や抗議集会などを検討するとしている。

 「アルバイトする立場では当然で、うれしい決定」(20代の女性)という声もあるが、労働者側にも不満は残る。

 最低賃金委員会に出席した韓国労働組合総連盟(韓国労総)は決定を受け、「労働者に希望を与えることができなかった」と遺憾を表明した。韓国労総は「2020年までに最低賃金1万ウォンを達成するためには最低15.3%の引き上げが必要」と主張している。

 こうした中、政府は最低賃金の引き上げによる零細事業者の負担を減らすため、3兆ウォン内で雇用安定資金を支援すると発表した。