本日は鉄道150年ですが、これは明治5年(1872年)旧暦9月12日(新暦10月14日)に開業式が挙行された日であり、実は旧暦5月7日(新暦6月12日)から品川~横浜間に一日2往復の列車が営業運転を始めており、前日の5月6日(6月11日)には品川駅で開通式が行われております。当初は上等1円50銭・中等1円・下等50銭、犬25銭(旅客車には不可)で始まり、郵便物の逓送、一日6往復、次いで一日8往復を経ての開業式となりました。

50年前の100年の時にも盛大に記念行事や印刷物の発行が行われ、写真の「国鉄首都圏ニュース」は各駅で配布された豪華冊子です。その後に「ファーイースト」に掲載の開業式の写真が発掘され、担当の蒸気機関車の番号も判明して1号機関車では無い事も明らかになりました。1号機関車は英国から輸入した一群の中の一両であり、比較検討の意味も兼ねて数種類の機関車をわざわざ輸入しました。なお、現在大宮の鉄道博物館にある1号機関車は改造後の最終形態であり、輸入当初とは随分と異なる姿です。

 

 音楽史研究家 郡修彦

50年前の配布物です