2012年9月17日

 15日の新聞の大規模広告でカップヌードルの発売記念日が9月18日と知りました。1971年の事で、マクドナルドが日本での店舗展開を始めた直後の事です。当時のカップヌードルは100円、何しろ通常のインスタントラーメンが30円、葉書7円・封書15円の時代ですから高価であり、ちなみに缶飲料50円・立喰蕎麦60円・支那蕎麦100円でした。
 小生が始めて食したのは1972年8月の事、祖母が実弟から入手したもので、当家では誰も食さず、小生がお八つ代わりに全部食しましたが、容器上部の注湯限度線に合せて湯を入れるに塩味が濃く、必ず薄めて食したものです。一年後に食した時には薄めずに食せましたので、この間に配合量が変化した筈です。この話は如何なる所にも登場しませんが、多分本社には変更の書類が保存されていると思われます。
 カップヌードルで忘れられないのが「天そば」です。本年初頭に限定復刻されましたが、現代風に味を変更とありましたので購入は見合わせました。発売当時はスーパーマーケット等で値引きされており、正価の100円では無く、時折食した懐かしい品です。如何にも蕎麦を思わせる風味の麵と、濃い目のつゆが特徴でした。同時期にカップライスもありましたが、こちらは米の食感が芳しくなく、一度で懲りた記憶があります。何故か1984年には店頭で散見され、懐かしさから時折購入しましたが、食感も味も改良されて上々の品でした。
 昨今は天然食中心で、インスタントラーメンもカップめんも全く食しては居りませんが、広告を見て少年時代・青年時代を懐かしく思い出した次第です。

音楽史研究家 郡修彦