2011年4月28日

若者向けの喜劇映画「高校デビュー」を若者に混じり鑑賞しました。少女漫画の原作を基にした抱腹絶倒且つ浪漫的な学園物ですが、映画鑑賞の場面でポスターを見つつ「宣伝文句」なる言葉が出たのには少々驚きました。小生は日常使用しておりますが、若者向け映画で当世の若者が「宣伝文句」と口にするのには旧友に再会した様な嬉しさがあり、「名文句」とか「歌の文句」等、嘗ては良く使われたもので、SPレコードに封入されている歌詞カードも当時は「文句紙」と呼ばれていました。キャッチコピー等の安直で安っぽい言葉よりも深みと味わいのある懐かしい日本語に感動しました。

音楽史研究家 郡修彦