2015年8月5日

終戦の月の出来事で、5日の二宮銃撃と中央線列車銃撃は実は同一部隊により行われました。前者は「ガラスのうさぎ」として有名ですし、後者は「419列車」として知られていますが、同一部隊の数人により行われた関連はあまり知られておりません。P-51戦闘機による執拗な機銃掃射は民間人への攻撃として非人道的であり、恐らくは人間的に問題のある兵隊の仕業と考えられます。
実は米軍の戦闘記録から部隊と兵隊を割り出して、関係者の取材を行う番組か出版をと以前から事ある毎に提案してきましたが、悉く却下されて今日に到っております。正しく鬼畜による蛮行は明らかにする必要があります。そして、同一人物による犠牲になられた方々の御冥福をお祈り申し上げます。

本年の3月9日に放送されたTBSのTV番組の中で、上記の部隊と従事者の一人を割り出して当人の手記と遺族の証言を得ており、研究調査が飛躍的に進歩しました。手記には列車銃撃後再度の攻撃を行うに乗客が脱出するのを見て銃撃を中止したとあります。遠方からでは貨物列車と旅客列車の識別は困難ですので、最初の攻撃は識別をせずの行われたと判ります。この攻撃は数機による編隊攻撃ですので、執拗な銃撃を行った兵隊は別人でしょう。部隊と記録が判れば特定は可能ですが、これは判明しながら個人攻撃を避けた判断と判りました。鬼畜の正体は公にはされませんでしたが、特定はされました。

音楽史研究家 郡修彦