2014年7月12日

目下、内外の注目を集める業平橋界隈での出来事です。業平橋から東へ少々行った百閒橋の南に鰻屋があります。新築のビルの一階で外観は清潔で、本日昼時に界隈に居りましたので入店しました。運悪く満席ですが、店員は何も言わず一分程放置されました。普通ならば「いらっしゃいませ、只今満席で御座いますが、こちらにて御待ち下さい」と言うのでしょうが、無言のままの一分は長く感じられました。何と不愛想でぞんざいな接客と不快になり、気付くまで待つか否か思案した矢先に決定打の無神経中年女の乱入です。自分が先に並んでいたので自分が先、と平然と虚言を言うのには呆れました。確か信号にて見かけており、店の前で思案していた姿も記憶にあります。早く食したいので出鱈目を言ったのでしょうが、店員は無視のままです。普通ならば何れが先であるかを明確にして客に説明をするのが当然ですが、それもせぬのには遂に立腹して店を後にしました。
如何に美味でも不愛想の二重奏の上に、無神経中年女の乱入では精神的に宜しからざるとの判断でしたが、店員に注意し、無神経中年女と対決した方が精神的に良かったのか少々悩んでおります。連れの友人が温厚で争いは極力避ける消極的処世術の持ち主故に、尊重して瞬間的に回避したのですが、一人なら注意・対決した事でしょう。
ネットの評判では美味で愛想宜しく大変に良い店とあります。魔の時間帯に遭遇したのでしょうか。某国産の鰻に化学調味料の店を寸前に無神経中年女の乱入にて回避し得たのではと友人に言われ、価格からすれば可能性は十分に有りと言え、上野広小路へ移動して老舗鰻店で完璧な接客に感服しつつ満足した昼食を取りました。終わり良ければ総て良しでしょう。

音楽史研究家 郡修彦