2009年12月31日
早いもので本年も大晦日、一年が瞬く間であり一段と加速したのを実感しました。
00年代も本日で終わりとは、この10年で何を為し得たのかと考えてしまいます。
「昭和館」での前沢コレクションの搬入・整理に着手したのが10年前、5万枚のSP盤を清掃し区分して、会社別・規格別・番号順に整然と整理出来た事は快挙でしょう。尤も目録は小生が与り知らぬ処で制作が進められましたので品質に問題が有る事は残念です。全ての要は人であり、高所からの見識が必要と痛感した出来事です。
単行本を刊行し、地味ながら購入者の方々に満足される出来となった事も実績。
自主制作CDも制作委員の軽挙妄動で販路に支障が出ましたが完売し、苦情・返品皆無で、いまだに問い合わせがあるのは嬉しい限り。
NHKのラジオ深夜便に1年出演したのも実績ですが、降板理由は芸能界の恐ろしさを痛感した次第で、仲介者の読みの甘さが継続を阻みました。こちらも要は人と言う訳です。
日本文化チャンネル桜でテレビ番組の制作・出演が出来、音楽文化の広報に貢献出来たのも実績。
NHK放送博物館での鑑賞講座5年も実績。
ライブカフェ「アゲイン」での鑑賞講座では、様々な佳人との出会いや横恋慕女の出現があり音楽以外でも得るものがありました。
CD制作は長期不況で低迷でしたが、「信時潔作品集成」が文化庁芸術祭で大賞受賞は快挙、「バートン・クレーン」も「レコードコレクターズ」誌での年間大賞を受賞と、地味ながら高品質商品の制作には常に全力を傾注し、認められた事は何よりでした。
居住環境・家族関係は変化無し、当世流行の「婚活」も芳しからず模索状態の10年でした。
来る10年代、二年半後には50歳、人生の時間も午後に入りましたが常に意欲的に改良・改善を心掛け、青年時代よりも人生好調に感じられます。
半年前の誕生日の一句「四十七 まだこれからと 意気揚々」で前進致します。

音楽史研究家 郡修彦(こおり はるひこ)