三つの時代で活躍した名優天国へ | こうちゃんのブログ

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映画、ドラマのほかバラエティー番組でも活躍した俳優の中尾彬(なかお・あきら=本名同じ)さんが心不全で16日に死去していたことが分かりました。(享年81歳)

葬儀・告別式は妻の女優・池波志乃ら近親者で営まれました。

ダンディーな声に鋭い眼力で強面(こわもて)の俳優として悪役キャラも演じてきた一方で、首にストールを巻く「ねじねじ」スタイルのファッションなど、バラエティーで見せるチャーミングなキャラクターでも人気を博した中尾さんが天国に旅立ちました。

関係者によりますと、近年は体調に波があり、調子を崩し寝込んだりすることもあったといいます。

中尾さんは、2007年3月に急性肺炎のため緊急入院され、筋肉の痛みなどを生じる「横紋筋融解症」や急性腎不全、肝機能障害、不整脈なども併発し一時はICU(集中治療室)に入るなど予断を許さない状況が続いたこともありましたが、奇跡的に復帰されました。

以降は体に無理のないペースでの活動を続けており、今月発売の雑誌ではインタビューに応じるなどしていました。  

千葉県木更津市生まれで、1962年に日活第5期ニューフェイスに合格し、64年に日活映画「月曜日のユカ」で主演・加賀まりこの相手役としてデビューしました。

その後も、映画「極道の女たち」「ゴジラシリーズ」やドラマ「暴れん坊将軍」や、舞台などで幅広く活躍され、近年はバラエティー番組や情報番組にも数多く出演し、歯に衣(きぬ)着せぬ物言いで人気を集めました。  

こだわりが強く、オシャレにも人一倍気を使いました。

特にネクタイが嫌いで、夏でもマフラーやストールを欠かしませんでした。

ねじって首元に巻くのがトレードマークで、「彬巻き」「ねじねじ」と呼ばれ、親しまれました。  

俳優以外でも、各方面で才能を発揮した。もともと、武蔵野美術大学に入学し(中退)、画家を目指した経験もあるだけに、油絵や日本画は芸能界随一の腕前を誇っていました。

81年に仏の絵画展「ル・サロン」でグランプリを獲得し、翌82年にも、同展で国際賞を受賞。晩年は、年に2回のペースで個展も開催しました。

青年時代はプレイボーイとして鳴らし、幾多の女優、歌手とのロマンスが報じられました。

68年に女優の茅島成美と結婚したが、75年に離婚し、78年に故・古今亭志ん生の孫で女優の池波志乃と再婚しました。

生涯の伴侶を射止めると、以後、芸能界きってのおしどり夫婦として世間に知られた。

2018年には妻との共著「終活夫婦」を刊行し、当時スポーツ報知のインタビューに応じた中尾さんはねじねじを200本処分するなどの“断捨離”を行ったと告白しました。

自らデザインした墓も完成したことなどを明かしていました。

 

時代劇や映画・ドラマなどで活躍し、バラエティーでは強面っていう感じもありつつ、お茶目な部分も見せるなど親しみやすい一面も見せていました。

 

往年の名優が、また一人この世を去ってしまいました。

 

心より個人の御冥福を御祈り申し上げるとともに、哀悼の意を捧げたいと思います。  合掌