日(4/19)付け読売新聞朝刊によれば、海賊版サイト「漫画村」で漫画を不正に公開されて損害を被ったとして、出版大手のKADOKAWA、集英社、小学館の3社がサイトの元運営者・星野路実氏(32)に計約19億2960万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が18日にあり、「原告の出版権などが侵害された」として、星野氏に計17億円超の支払いを命じた。とあります。

 

しかし星野氏は控訴を検討中とされ、判決後報道陣の取材に応じて、「根拠を無視した判決で残念だ」と述べ、「自分には財産がないため、お金を取るのは難しい」「反省はしていない。逃げ切ります」などと話したとのこと。

 

そうなのです。この手の輩は反省などしません。自分がしでかした結果、人の財産を失わせたコトは棚に上げ、自分が賠償を要求されると、しれっと《金がないから払わない》と平気で嘯く。こういった類いの人物には厳罰を与えなければなりません。今払えないなら終身刑でも与えて、死ぬまで働かせ賠償金を支払わせれば良いのです。恐らくはそれでも足りないでしょう。まだ若くて妻子がいなければ、本人の親兄弟・親戚一同全てに賠償させるとかまですべき。

 

昔、鉄道自殺をした人の親族は、賠償金を孫子の代まで国鉄に支払う義務があったと聞きます。さすがに今ではそこまでの要求はされなくなったと聞きますが、本来【責任】とはそういうものです。現代が責任に対して緩くなりすぎているだけという面も否定できず、だから様々な〈馬鹿なこと〉をしでかして世間に迷惑をかけ、反省もしないような星野某のような輩が蔓延る。

 

彼が馬鹿なことをしでかしたことで、出版社はもとより、作品を生み出した漫画家がどれだけの迷惑と経済的な損失を被ったか、この馬鹿は考える力もないのでしょう。漫画家ではありませんが、私も昔「クリエイター」の端くれに居ましたので、「モノを作る」のがどれだけ大変なコトか、身にしみて分かっているつもりです。無から有は生まれないので、何かが生まれるためにはその前身なり先輩なりが創ったモノが礎にあるのですが、それでも創る事は本当に大変。

 

例えば商品を運ぶとか、売るとか、そういう仕事…勿論それも必要な仕事ではあるのですが…そういった仕事とは根本的に異なり、「時間と労力を一定以上費やせば、自動的に仕事として成り立つ」ようなものではありません。それだけに、完成した作品は自らの分身とも言える程心血を注いで創り上げたモノなのです。それをタダで配信するような、言語道断な非道をしておいて、「反省してない」「賠償金は支払わない」「納得してないので控訴する」などと言い放つ奴。クリエイターの立場から言わせて貰えば、こんな輩は人として生きていく資格はない。