本日(4/18)付け読売新聞朝刊によれば、米グーグルが提供するインターネットの地図サービス「グーグルマップ」の口コミ欄で、一方的に投稿された悪評を放置されて営業権を侵害されたとして、全国の医師ら約60人が18日、グーグルに損害賠償を求める集団訴訟を東京地裁に起こしたようです。悪質な投稿を書かれた側が、投稿者自身ではなく、サービスを提供するプラットフォーマーの賠償責任を問う訴訟は異例だ、とのことです。

 

今回は、サービスの提供で広告収入などの利益を得ているグーグルを被告とする点に特徴があり、グーグルが、悪質な口コミが掲載される状況を放置していることで、原告等が悪評への対応を強いられるなどの不利益を被り、営業権を侵害されたと主張し、原告1人あたり2万3千円、合計約150万円の賠償を求めているようです。…随分安いようですがいいのでしょうか。

 

グーグルは読売新聞の取材に対して、「不正確な内容や誤解を招く内容を減らすよう努めており、不正なレビューは削除している」と回答しているようですが、圧倒的な利用者数を考えればそんな対応が、現状の「不都合なトラブル」に間に合うわけがないことは明白です。ざるで汚れ水をすくい取ったところで、所詮目に引っかかったゴミしか、取り除くことは出来ません。

 

そもそも、匿名で参加できる仕組みが間違い。匿名だからこそ利用者が爆発的に増加したのも事実でしょうが、それはつまり世界中が、無責任に他人に対して自分の不満や感情の高ぶりを、リスクなくぶつけたい輩だらけだったということ。その陰で今回の原告医師達だけでなく不利益を被り、社会的な地位を落とされ、挙げ句精神を病み、人生を台無しにされたような人々も数多く存在しています。

 

「表現の自由」を笠に着て、自らは闇に隠れたままで、他人に対して言いたい放題、悪口雑言罵詈讒謗の限りを尽くす輩が後を絶ちません。匿名でのSNSはもはや限界だと思います。実名でやるシステムで良いんです。それが最も歯止めが効く。しかも言葉の壁がある限り外国・世界への無用な拡散もしない。今からでも遅くありません。SNSは全て実名にしましょう。