仕事中に営業車で道路を走っていると、前方に車線のど真ん中をふらふらと自転車で走っている、60代くらいの男性を見ました。片側1車線の道路だったので対向車もいるため、安易に追い越しも出来ません。…邪魔だったな~、ホント。

 

傍若無人な自転車を、街中でちょくちょく見かけますが、迷惑なだけでなく危険でもあります。何か良い解決策はないものでしょうか。最近では警察も、目に余る運転者には青切符を切ることにしましたが、なかなか抜本的な解決には至っていないようです。

 

そこで考えました。自転車の「車両」化を全国的に行う、というのはどうでしょうか。具体的には2つの方向があります。①意識としての「車両」化。そして、②物理的な「車両」化です。

 

まず①の、意識としての「車両」化ですが、自転車の運転者はおそらく皆、現状では歩行者の延長くらいにしか自転車を捉えていません。〈軽車両〉という扱いに若干問題があるのかも知れませんが、歩行者のつもりだからこそ、傍若無人な走り方もしますし、自分を「交通弱者」だ位にしか考えていません。だからクルマの方が自分を優先させて当然だと考えています。その意識をまず変えさせる必要があるのです。

 

そこで、全国的なキャンペーンを張り、【自転車は車両】という意識を徹底させるのです。キャンペーンには普通多額のお金がかかりますが、そこは警察への協力ということで、ニュース番組の中で少し触れて貰うとか、学校に協力を仰ぎ各学級のホームルームで告知して貰うとかすれば良いでしょう。国民生活にとってプラスになる施策ですから、是非協力して貰いましょう。

 

さらに②の物理的な「車両」化ですが、全ての自転車にウィンカーとストップランプを義務づけるのです。バッテリーやダイナモの高性能化、LEDライトの普及などで、私の子供時代には考えられませんでした(それでも、高級な自転車には一部設置されていたこともあった)が、現在なら、技術的にも価格的にも充分に設置が可能でしょう。

 

自転車の動きは勝手で急で、周囲の他の人からすれば、読めない上に結構早い動きなので、クルマや歩行者から見た場合に危険なのです。全ての自転車が他の車両…クルマやバイクなど…と同様にウィンカーやストップランプを備えれば、クルマからも歩行者からも動きが読めるため、事故の可能性は激減するでしょう。

 

勿論備えるだけではなく、実際に使わないで走る人がいれば、それは青切符の対象にして、ドンドン取り締まれば良いのです。そこに注力するだけなら、忙しい警察も対応が可能なのではないでしょうか。どうですか? 自転車の「車両」化。結構効果が期待できると思うんですけどね…