諦めない
あなたと約束したのはもう随分前のこと
何度も何度もくじけそうになるたび、
あなたと過ごした時間が、あなたがくれた言葉が、あたしの胸を締めつける
どんなに追いすがっても消えていく記憶の中で、まだ残る痛みだけが、あなたとを繋いでくれる全て
気がついたらひとりぼっち
そんなことが当たり前にある明日に、あたしはただ、強くなりたいと願い続けてきた
空回りが得意な性格はどんどん加速していって、
あたしは相変わらず上手く生きれている自信がないまま
あなたといる為の手段を護ろうと必死で生きてる
でもね、時々思うんだよ
もう十分じゃないのかなあ、って
もう十分知ったよ
普通の恋を選ばなかったあたしの愚かさ
この恋を選んだからこそ知れた、胸の痛みと幸せ
もう十分後悔したよ
あなたと離れて生まれてくる事を選んだ自分の事を
だからもう一度、あなたに会わせて欲しい
もう一度触れて欲しい
名前を呼んで
ただそれだけを願って生きるこの日々に、あたしの心はジリジリと音を立てて焼け落ちていく
そんな人生に嫌気がさして
もう嫌だなあなんてぼやいてたけれど
まだなんだねえ
まだあなたは、諦めてなかったんだねえ
この悲しくて嬉しい涙を、あたしはなんて言葉にしていいか分からなかったよ
しょうがなくて、あたしは笑ってしまった
あたしの我武者羅はあなたに似たんだものね
何が何でも護ろうとする優しさに、強さに、あたしの心は救われたんだ
だからその姿を真似して、あたしは生きるふりをはじめた
まだあなたは、あたしと一緒にいようとしてくれてるんですか?
こんなあたしの傍にまだいてくれてるの?
もうあの頃のように、綺麗な言葉ばかり選んで生きてないあたしだよ
あなたを好きでいるためにあたしは必死で、時にとても醜いんだよ
それでも
何年経っても
あたしの胸にはいつだって、あなたの蜃気楼が漂っている
この痛みをあたしは忘れない
まだまだ、まだまだ
ずーっと
抱き続けるの
あいたくて、あいたくて
千切れてしまいそうなこの胸の内を抱えて生きて
いつか、あなたに会えるかしら?
そう思うたびに、あの時のあなたの言葉が蘇ります
いつか本当に迎えにこれたら、その時はオレに着いて来る?
着いて行くよ
いつだって
何度だって
だからあたし、まだもう少しだけ……頑張るね
願わくば
可愛い間に迎えに来てね
愛してもらえる間に迎えに来てね
嗚呼
今日も
ジリジリと焼け付くこの想いが、痛みも一緒に溶かしていく
頑張ってね
かけがえのないあたしの半身
頑張るよ
あたしの大切な、愛しい人
まだまだ