首長(知事や市区町村長)である場合と、議会議員である場合はかなり事情が異なりますが
首長がするツイッターにつき、私は常時の双方向コミュニケーションには否定的な立場です。
意思決定権者たる首長がツイッター上でなにかを受諾してしまえば、それ即ち当該行政機関としての答えとなってしまうからです。
それが日常茶飯事になってしまうとどうでしょう。組織はすぐに疲弊し、また誤った事務執行を強いられる可能性すらあります。
(なお、公人どうしの議論や、象徴的な事柄を示すためのリプライ(返信)、リツイートは、その政治家の考え方や方向性をわかりやすく示す側面もあり、必ずしも否定しません)
私は、そんなツイッターの使い方をしている首長を知りません。
一人を除いては。
[お知らせ]
— 広瀬けいすけ 寝屋川市長 (@hirosekeisuke_) April 1, 2022
感染者などへの市の支援金が打ち切られます。
▶️不公平がないように/年度の途中での打ち切りとならないように/すでに感染した方などへは出すべきだと、何度も議会に予算の追加をお願いしましたが否決されました。力及ばず申し訳ありません。
✔“先着順”はどんな理由を並べてもおかしい pic.twitter.com/DXudO4EQ7t
では、地方政治家がツイッターをやる目的はなんだろう?
そこに思いが至りました。
ツイッター初心者の私がいうのもやや烏滸がましいですが
いま抱いている答えは以下の2つです。
・ 政治家としてのキャラクターや、考え方の方向性をお示しすること。
・ 総体としての世論を、大まかに掴むこと。
「なぜ“大まかに”なんだ。きめ細かく掴めよ」というご指摘もあるでしょうが、それば冒頭に申し上げた通りです。
先の広瀬市長のツイートに対するリプライ、リツイート、いいね。
すごい数です。これまで心血を注ぎ、時間を使ってこられた賜物と言えましょう。
自治体寝屋川市の組織や職員に及ぼしている影響はその比ではありませんが。
リプライ(返信)を見ていただきたいと思います。
そのうち、寝屋川市民だろうという方と、そうではなさそうな方のリプライの傾向を見ます。
すべての市民の皆様にご納得頂くことはできないけれども、
「我々議会の判断は間違っていなかった」と実感することができました。
私は、ツイッターにのめり込むことはしません。
先述の2つの目的から、緩急を織り交ぜながらやってまいります。
〔追伸〕市長と議員って、なにが違うの?
(営利企業ではありませんが、所有と経営の分離という意味で)
寝屋川市をひとつの株式会社に喩えます。
市長は社長(すべての決定権を持つ)、職員は従業員。
株主は市民の皆様。では議員は?
→23万市民の皆様から委任状を頂いて、株主総会に出るもの。
と、ご理解いただくとわかりやすいです。
重要案件にYes、Noを出すわけですが、日々の業務を執行する存在ではないのです。
ゆえに、冒頭申し上げたように
首長と議員の発信には自ずと差分が生じるのです。