平成23年、皆さまによって

はじめて市議会に送り出して頂いてすぐの頃

一般論として、下記のことを進言されたことがあります。


~議員たるもの

歳入(税収入、交付税、補助金、借入による現金増など)で議会質問をするより

歳出事業費、借入の元利返済など)で議論をするほうが、格好がいい。


これは、一理あるんです。

行政の事業により市民生活を充実させるならば

通常、予算は伴うものです。


緊縮財政は、いま現在の市民生活をプラスには変えませんので

殊更、選挙を見据えたインパクトは小さいものです。


ただし、ここで考えなければならないと思います。

「我が街の、将来の財政はどうなるのだろう」と。


足下、本市の財政収支は黒字続きですが

「臨時財政対策債(※)」の元利返済が

歳出において大きなウェイトを占めるようになり

実質的に使えるお金は今後、年々減少するであろうことを

予てより指摘させていただいております。


(※)臨時財政対策債

国から地方に交付すべき「地方交付税」の財源が

国において不足している為、

その代替として地方自治体に発行を認める赤字地方債

「元利償還相当金額を、後年度の地方交付税につける」との

国と地方の約束事になっているが

地方交付税の増額が見込み難い環境下、

実質的には地方交付税の代替にならない可能性が高い。



「いま、やらなければならない事業か」

という優先順位づけの視点を、私たち議会人が持たなければ

「赤信号をみんなで渡る」理論に陥ってしまいます。


家計(もしくは民間企業)であれば

自己責任の下、10年後、20年後を考えることは自然な発想です。

(節約、貯蓄、年金・保険への加入など)


他方、行政組織においては

一人ひとりの職員さんが崇高な精神の持ち主であっても

「自己の資本」という概念はなく、

その意味では、自治体財政の将来に対する個々人の責任範囲が

限定的にならざるを得ない構造があります。


********************


いま街頭配布させていただいている小生の市政報告チラシに

あるいは、市政報告会において

多分にその持論を展開させていただいております。


~財政論は、インパクトに欠く。

そのように割り切っていたのですが…


このところ、チラシや、市政報告会の内容につき

励ましのお言葉を頂戴することが増えました。

議会人として「冥利に尽きる」の一言です。


たとえ地味な内容でも、時間をかけてでも

「問題の本流」を伝えること


そのエネルギー源は

皆さまからの、叱咤激励のお言葉です。



【余談ですが…】

平素、地域でご支援いただいている方に

似顔絵を書いていただきました。



嬉しいです!なので頑張ります!


ランキングにチャレンジ中です。

1クリック、お願いいたします!
↓↓↓


にほんブログ村