きたる10月15日~18日に開催される
平成23年度決算委員会に向け、
昨日より、所属会派にて勉強会を行っております。
【(役所における)決算とは?】
お金が入った(歳入)、出た(歳出)の
確定的な計数表のことを言います。
歳入が多ければ「黒字」
歳出が多ければ「赤字」ですが…
これらは、損益を表すものではありません。
(なお、企業会計であれば
収益・費用の差額で「赤字・黒字」を算出します)
よって、自治体財政の健全性を測るとき
「黒字だから健全」「赤字だから不健全」という
単純な計測、評価はできないのです。
~極端な例を申しますと…
地方債起債による現金増は「歳入」
地方債償還による現金減は「歳出」
⇒地方債を大量起債し、償還が少ない、という場合
黒字要因となります(企業会計ではありえない発想です)
【では、寝屋川市の財政状況は?】
誤解を恐れず、ざっくり申しますと…
・ 財政規模に比して
将来負担(借入など)は少ない⇒○
・ 依存財源(対義語:自主財源)が多い⇒△
・ 基金(役所の貯金)は少ない⇒△
これらを総合しますと…
国と地方の関係(地方交付税、国庫支出金などによる)が
今後も続くのであれば、本市の財政は健全と言えます。
と、言いますのも
「標準的な事務を行ううえで必要な予算額」に対し
「収入」が不足する自治体には
その不足額を国が地方交付税で補う、という
仕組みになっているからです。
他方、基金(役所の貯金)は
「不測の事態」や「地方債償還資金」として
計画的に積んでいかなければなりません。