7/14(土) 東北コミセンにて

教育講演会が開催されました。


テーマ: ネット・ケータイから見る 今どきの子ども事情

講師 : 竹内和雄氏(兵庫県立大学准教授)

主催 : 六中地区地域教育協議会



「ツイッター」や「フェイスブック」「ミクシィ」などの

ソーシャルメディア(※)を通じ

個人のプライバシーにかかる情報が

知らずしらずのうちに漏えいすることがあります。


そして、漏れた情報が「蟻の一穴」となり

さらなる情報が引き出される、

ひいては脅迫・犯罪に利用されるなどの

社会問題が頻発しています。


(※)ソーシャルメディア…

 誰でも書き込み・発信が可能のウェブサービスのこと


唐突ですが…

生徒児童が携帯電話を手にするタイミング

ベスト3をご紹介します。


 1位 中学入学

 2位 高校入学

 3位 小学4年生(塾に通い始めるから)


このようなケータイ事情から

中高生、あるいは小学生までもが

ネット被害に巻き込まれるケースが多発しています。


これを食い止める代表的な手段が

フィルタリング(有害サイトアクセス制限)


2009年4月、総務省から携帯電話事業者各社に

ネット被害の改善策を要請したところ、

業界団体による民間主体の取組として

18歳未満契約者のフィルタリングが原則化されました。




ここまでの対応があれば大丈夫!

…とは言えません。


近年、Wi-Fi(ワイファイ)が急速に普及しています。

Wi-Fiとは、無線LAN(※)の一種です。


(※)無線LANとは

  施設などの一定範囲内で有効な無線コンピュータネットワークのこと。


数ある無線LANの中でも

(PC、携帯電話や周辺機器などの)機器間で

相互接続性が確認されたものに対し

「Wi-Fi」という名のブランド認証がされ

昨今急速に普及しています。


最近のPC、携帯電話を含むネット関連機器には

Wi-Fi機能が標準装備されているものが多いです。

また、街のいたるところに

このWi-Fi機器が利用できる施設があります。


このWi-Fiを使ってのインターネットは

携帯電話事業者の回線を利用しません。

施設で提供されるWi-Fiのルートを伝って

インターネットに接続します。


ゆえに、携帯電話事業者のフィルタリングを迂回して

有害サイトへのアクセスが可能です。



【講師より、まとめ】


①家庭内ルールを決めて利用する


 例えば…携帯を持った当初は

 通話も、メールも、親の監視下で利用する。

 ルールが守られない場合は使わせない。など


 こうした家庭内教育の中で

 やって良いこと、悪いことの判別を習得させる。



②生身の「フィルタリング」を!


 家族が、学校が、そして地域が

 子どもの気持ちを推し量り、無条件の愛で寄り添う。

 

 システム上のフィルタリングではなく、

 (家族ほか周囲による)心理上のフィルタリングにより

 有害サイトから子どもたちを遠ざけていく。 



【私なりのまとめ】


各家庭の判断で「(携帯を)持たせない」ことも可能です。

しかし法律、条例等の規則で

一律に取り締まることは現実として困難であります。


「情報リテラシー」という言葉があります。

情報を選別し、使いこなす能力、という意味です。


(携帯電話、PCなどの)情報機器も、情報自体も

正しく使えば利器、誤って使えば凶器になり得ます。


講師から示された2つのまとめを励行し

情報リテラシー能力を養いながら、文明の利器と付き合っていく。

これが青少年の健全育成につながものと考えます。