2009年度決算(一般会計)の歳出総額は736.3億円でした。
このうち、民生費は312.7億円。
本項目の多寡が、財政運営に大きな影響を与えることは
論を俟たないところです。
なお、「民生費」とは、以下の費用の総和です。
・生活保護に関する費用。
・高齢者、障害者、児童、母子福祉に関する費用。
・国民健康保険・介護保険への繰出金。
以下、本項目の過去5年の推移です(()内:歳出総額に対する比率)
2005年度…262.6億円(37%)
2006年度…268.6億円(37%)
2007年度…279.5億円(41%)
2008年度…292.1億円(41%)
2009年度…312.7億円(42%)
一貫して、金額・比率とも増え続けています。
少子高齢化の進行はさることながら
2007年のサブプライム問題
2008年のリーマンショックを経て急増していることから
経済情勢の厳しさも多分に影響しているものと思われます。
健全な財政運営の為には
・「歳出」を抑えるか
・「歳入」を増やすか、のいずれかが必要です。
公会計における「歳入」には
税収のほか、国からの交付金、借入(地方債の起債)も含まれます。
先々の経済拡大が展望しづらい状況にあって
借入を純増させることは、将来にツケを回すことであり、望ましくありません。
【ここから、夢物語をさせてください。】
やはり、寝屋川市にお住まいの皆さんに
本業で儲かっていただいて、市税のアップを目指すのが
市の財政にとって、もっとも理想的であるといえます。
寝屋川市駅、香里園駅とも
近畿圏内の衛星都市では、有数の乗降客数があります。
(南海堺東より多く、JR高槻や京阪枚方市より少ない。大阪府統計より)
市内の小売業者数も1,600件と豊富(大阪府下で10位)
地の利を活かして、市内外からお客さんを呼び込める
「強い市内商業」の実現ができれば
地域経済の維持・拡大に寄与できるものと思います。
以下に、私が思う課題をいくつか挙げます。
・商業PR方法の確立(媒体は何か。ネットか、広告か、公設展示場か)
・若者にとっての、自己実現の場の創造。(例:東京下北沢-サブカルチャー)
・大規模店舗との協調、同店への規制。
・空き店舗対策(所有権・賃借権の利害調整) など
言うのは簡単ですが、実現には困難を伴います。
然し、夢を語れなくなれば、街の衰退を待つのみです。
ぜひ、実現可能性を探っていきたい。
市民講座(通称:ワガヤネヤガワ大学)のフィールドワークにて
香里園の新名所である「香南横丁」を通り、そんなことを思いました。